2月10日の誕生花
2月10日の誕生花一覧
2月10日の誕生花は「ジンチョウゲ」と「ヒマラヤユキノシタ」の2つ。どちらも2月から4月が開花時期となる花である。旬となる時期はヒマラヤユキノシタが早春、ジンチョウゲは春と、ヒマラヤユキノシタが若干早い。#ジンチョウゲジンチョウゲは、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木である。漢字では「沈丁花」と書く。開花時期は2月から4月となる。ジンチョウゲの漢字名は、「沈香(ジンコウ)」と「丁子(グローブ)」という2種類の香木を混ぜ合わせたような香りを楽しむことができることに由来する。また、「沈香」が転じて「沈丁花」に変化した、という異説も存在する。学名はDaphne odoraであり、属名の「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネが由来となっている。ジンチョウゲの原産は中国南部で、室町時代までには日本に持ち込まれて栽培されていた。クチナシやキンモクセイと並び、「日本三大芳香木」と称される。関東地方以南で庭木や公園樹として広く栽培されているが、耐寒性に乏しいため東北地方や北海道などの寒冷地ではあまり見られない。雌雄異株の植物だが、日本では雄株がほとんどを占めており、挿し木による繁殖が行われている。花には花弁がなく、花弁のように見える白い部分は萼片である。果実は赤いが、噛むと辛く毒性を持っているため食用には適さない。一方、花の煎じ汁に薬効成分があり、歯痛や口内炎に対する民間薬として用いられている。●ジンチョウゲの花言葉 ジンチョウゲの花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「永遠」「勝利」である。このうち「不死」や「不滅」、「永遠」はジンチョウゲが常緑低木であり、1年を通して緑の葉をつけることに由来している。また、「栄光」や「勝利」という花言葉は、ジンチョウゲの葉が月桂樹のものに似ていることから、古代ギリシアの勝利と栄光のシンボルである月桂冠にちなんでつけられた。英語の花言葉も同様に「glory(栄光)」や「immortality(不死、不滅)」があり、常緑植物としての長命や月桂樹に似た葉を持つことに由来した花言葉となっている。#ヒマラヤユキノシタヒマラヤユキノシタは、ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属の常緑多年草である。その名の通りヒマラヤ山脈周辺が原産であり、主に園芸目的で栽培される。花の色は大半がピンクだが、ごく稀に白色が咲くこともあり、主に2月から4月にかけて開花する。1つ1つの花は1cm~2cmと小さいが、密集して咲くため実際よりも大きい印象を受ける。ベルゲニアやオオイワウチワなどの別名でも知られる。基本的に鑑賞用として栽培されるため、毒性こそ確認されていないものの、ユキノシタと異なり天ぷらなどといった食用には向かない。耐寒性があり、寒冷地でも育てることが可能である。また、育成にあたってはあまり水やりを行う必要がなく、地植えでは降雨のみで育てることも不可能ではない。ただし、降雨が長期間に渡ってない場合は地植えでも水やりを行う必要がある点には注意されたい。●ヒマラヤユキノシタの花言葉ヒマラヤユキノシタの花言葉は「忍耐」「秘めた感情」「順応」である。寒冷地でも育つことから、寒さに耐えることに由来して「忍耐」、ある程度の暑さや寒さに耐性がある点から「順応」の花言葉がそれぞれつけられた。また、「ユキノシタ」の名前のとおり、雪の下でも枯れること無くピンクの鮮やかな花をつける様子から、「秘めた感情」の花言葉がついた。海外では、日本同様に環境を選ばずに育つことに由来した「順応」の花言葉の他に、雪の中でも育つ様子が「雪を恐れていない」と解釈され、「恐いもの知らず」という花言葉がついている。- 2月10日の誕生花のページへのリンク