2代・氏綱と3代・氏康の時代とは? わかりやすく解説

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2代・氏綱と3代・氏康の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 09:04 UTC 版)

北条幻庵」の記事における「2代・氏綱と3代・氏康の時代」の解説

大永3年1523年)に兄・氏綱が父・早雲遺志継いで箱根権現社殿再造営した時の棟札に、39別当の海実と並んで伊勢寿丸」の名が見える。 大永2年1521年)から近江三井寺入寺し、大永4年1524年)に出家(『宗長手記』)。この年翌年箱根権現40別当になったとみられ、天文7年1538年)頃まで在職した別当になった際に長綱名乗った(『藤川百首奥書』)。 天文4年1535年8月武田信虎との甲斐山中合戦同年10月の上朝興との武蔵入間川合戦一軍率いて合戦参加した天文5年1536年)頃から宗哲と名乗った(『藤川百首奥書』)。宗哲の名は大徳寺系の法名である(大徳寺系は宗・紹・妙・義の中から一字取ることを古格慣習としていた)。 天文7年1538年10月5日松戸行われた小弓公方との合戦で、「箱根殿」が先陣率いたことが六巻本北条記にみえる天文9年1540年)に、別当地位退いた黒田基樹は、別当地位退いた後も、箱根権現領が幻庵の名義安堵受けていることから、実権手放していなかった、としている。。 天文11年1542年5月、甥にあたる玉縄城主の北条為昌死去したことに伴い三浦衆と小机衆指揮下に置くようになる天文12年1543年)に幻庵は「静意」の印文刻まれ印判状使用し始めていることから(『石雲寺文書』)、自らの支配強化乗り出したものと解釈されている。 印判状は、その本地・久野(現在の小田原市)の地名取って久野御印判」と呼ばれている。 久野小田原郊外にある幻庵の屋敷久野屋敷)の所在地であるが、箱根事実上支配下置いて家中にも大きな影響力与えた幻庵の本拠地であったため、普通の武家屋敷である幻庵屋敷を「くのゝ城」と誤認する者もいた(毛利家文書北条家人数覚書』)。 幻庵とその後継者たちは「久野殿」と称されたために、研究者の間において幻庵の系統久野北条氏(家)と称されている。 天文15年1546年河越城の戦い一軍率いて参加した永禄2年1559年2月作成の「北条家所領役帳によれば家中最大の5457貫86文の所領領有した。これは次に多い松田憲秀(2798貫110文)の約2倍にあたり直臣約390名の所領合計64250貫文の1割弱を一人領有していたことになる。 永禄3年1560年)、長男三郎小机衆束ねた北条時長同一人物説あり)が夭折したため、次男の綱重に家督譲った。また甥にあたる、北条氏康の弟・北条氏尭小机城主とした。その後ほどなくして、氏尭が没した永禄4年1561年3月曽我山における上杉謙信との合戦の後、合戦戦功のあった大藤式部丞賞するように氏康・氏政らに進言した(『大藤文書』)。 永禄12年1569年)に武田信玄小田原城攻撃した際に、軍評定松田憲秀とともに籠城主張した同年後北条氏方の駿河在番衆が籠城中の小田原向かい手薄になった隙に、信玄加島から富士川渡って蒲原城攻め、同城は落城。少勢で籠城していた幻庵の次男新三郎(綱重)と三男少将長順)らが討死した(蒲原城戦い)。 六巻本北条記』は、新三郞怨霊蒲原山中止まってしばしば幽霊となって現われ地元人々恐れさせた、と伝えている。 男子後継ぎ失った幻庵は沈みがちになり、高齢にもさしかかっていて、いつ亡くなるかもわからなかったため、氏康は7男の幼名西堂を幻庵の末女結婚させ、養嗣子三郎として所領を継がせた。幻庵は隠居して幻庵宗哲と号した同年越相同盟成立によって三郎越後の上謙信養子上杉景虎)となり、元亀元年1570年)に越後移ったため、大甥である北条氏光小机城を継がせ、家督は氏信(綱重)の子で孫の氏隆に継がせた。 六巻本北条記』は、このとき三郎夫婦越後行き、妻である幻庵の末女御館の乱の後、久野戻って右衛門佐(氏光)と再婚した子供恵まれず右衛門佐今川氏真の妻に使えていた富樫介の女のことを思っており、子供数多できた、としている。三郎養子入りしたときに長尾政景の女が三郎の妻となった(このとき離縁した)ともいわれている。

※この「2代・氏綱と3代・氏康の時代」の解説は、「北条幻庵」の解説の一部です。
「2代・氏綱と3代・氏康の時代」を含む「北条幻庵」の記事については、「北条幻庵」の概要を参照ください。

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