1998年-2011年: インディアナポリス・コルツ
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「ペイトン・マニング」の記事における「1998年-2011年: インディアナポリス・コルツ」の解説
1998年のNFLドラフトの全体1位でコルツに入団。新人年から2010年シーズンまで全試合先発出場を続け、同チームを6度の地区優勝に導いている。 1998年にはパスを326回成功させ新人QBによるNFL記録を作った(2010年、セントルイス・ラムズのサム・ブラッドフォードが更新)。この年は3勝13敗に終わったが、1999年、コルツはドラフトの2日前にマーシャル・フォークをセントルイス・ラムズへトレード、ハイズマン賞RBのリッキー・ウィリアムズではなく、エジャリン・ジェームスをドラフト1巡で獲得、この年チームは13勝3敗の成績をあげてAFC東地区で優勝、マニングは初のプレーオフ出場を果たした。プレーオフでは初戦でテネシー・タイタンズに16-19で敗れたもののジェームス、マービン・ハリソンと共にプロボウルに選ばれた。 2000年、開幕から6勝2敗、その後5試合で4敗したが、最後の3試合を連勝し、10勝6敗でシーズンを終えてプレーオフに出場した。プレーオフではマイアミ・ドルフィンズに17-23で敗れた。 2001年は10月25日の試合でエジャリン・ジェームスがシーズン絶望となるひざの負傷を受けたこともあり、最後の9試合で7敗するなど、6勝10敗でプレーオフを逃し、シーズン終了後、ジム・E・モーラヘッドコーチは解任され、タンパベイ・バッカニアーズヘッドコーチだったトニー・ダンジーが新ヘッドコーチに就任した。 2002年、チームは10勝6敗でワイルドカードでプレーオフに出場したが、プレーオフ初戦でニューヨーク・ジェッツに0-41で敗れた。 2003年、チームは12勝4敗、マニングはテネシー・タイタンズのスティーブ・マクネアと共にシーズンMVPに選ばれた。プレーオフでデンバー・ブロンコスに41-10、カンザスシティ・チーフスに38-31で勝利、この2試合でマニングは8TD、0INTと大活躍したが、AFCチャンピオンシップゲームでトム・ブレイディのニューイングランド・ペイトリオッツ戦では1TD、4INTで、14-24と敗れた。 2004年には決して破られる事は無いと言われていたダン・マリーノのシーズンTDパス記録を更新する49TDをあげる活躍を見せ、マービン・ハリソン、レジー・ウェイン、ブランドン・ストークリー(英語版)の3人にそれぞれ2ケタTDを通した。しかしプレーオフでは前年と同様、ペイトリオッツに3-20で敗れてシーズンを終えた。 2005年、チームは東京ドームで行われたアメリカンボウルも含めてプレシーズンゲームで5連敗した。しかしレギュラーシーズンに入ってからチームは連勝、10月17日のセントルイス・ラムズ戦ではマービン・ハリソンへの86本目となるTDパスを通し、スティーブ・ヤング、ジェリー・ライスが持っていたNFL記録を塗り替えた。また第9週には敵地で9連敗中だったニューイングランド・ペイトリオッツを40-21で破った。この年チームは開幕から13連勝したが、サンディエゴ・チャージャーズ、シアトル・シーホークスに敗れ14勝2敗でシーズンを終えてホームアドバンテージを得てプレーオフに臨んだがピッツバーグ・スティーラーズに18-21で敗れた。 2006年の第7週、ワシントン・レッドスキンズ戦の第2Qにアンドレ・カーター、フィリップ・ダニエルズから危険なタックルを受けた。この年12勝4敗でプレーオフに出場、ニューイングランド・ペイトリオッツとのAFCチャンピオンシップゲームでは18点差から逆転勝利し自身初のスーパーボウル出場を果たした。第41回スーパーボウルではパス38回中25回成功、247ヤード、1TD、1INTをあげて、シカゴ・ベアーズを29-17で破りスーパーボウルMVPに選ばれた。 2007年はディビジョナルプレーオフでサンディエゴ・チャージャーズに敗れた。 2008年、チームは1勝2敗と出遅れたが、終盤に9連勝し、自身3回目のシーズンMVPに選ばれた。 2009年シーズン、前年から続けていたレギュラシーズンの連勝を23とし、NFL記録を更新した。この年、チームは開幕から14連勝し、ニューヨーク・ジェッツ戦ではマニングらは試合途中から下げられて温存、15-29で敗れた。ホームで行われたこの試合ではファンからブーイングも起きた。最終週のバッファロー・ビルズ戦でも途中からベンチに下がりチームは敗れ14勝2敗でシーズンを終えた。この年、史上初となる4度目のシーズンMVPに選ばれた。プレーオフではボルチモア・レイブンズではパス44回中30回成功、2TD、1INTで20-3と勝利、AFCチャンピオンシップゲームのニューヨーク・ジェッツ戦では後半に2本のTDパスを通すなど、パス39回中26回成功、377ヤードを投げて3TD、30-17で勝利、3年ぶり2度目のスーパーボウル出場を果たした。ニューオーリンズ・セインツとの第44回スーパーボウルで彼は第1Qに、スーパーボウルタイ記録となる96ヤードのタッチダウンドライブを決めた。その後逆転された後、ジョセフ・アダイのTDランで締めくくる76ヤードのTDドライブを演出し、17-13と逆転した。17-24とリードされた第4Q、敵陣31ヤードまでボールを進めたが、最後トレイシー・ポーターにインターセプトリターンTDを許し、17-31で敗れた。 2010年にNFLネットワークで放送、発表された「最も偉大な100人のNFLプレーヤー」(The Top 100: NFL's Greatest Players)にて現役選手としては最高位となる第8位に選出された。発表時の現役選手でマニングに次ぐのは第18位に選出されたボルチモア・レイブンズのLBレイ・ルイスで(ルイスはマニングのプレゼンターを務めている。)QBではジョー・モンタナとジョニー・ユナイタスに次いで3番目に高い順位であった。なおファン投票においては第5位に選出されており、これも発表時の現役選手としては最高位である。この年もチームはプレーオフに出場したが、ワイルドカードプレーオフでニューヨーク・ジェッツに16-17で敗れてシーズンを終えた。 2011年、5月23日に首の手術を受けた彼は、9月8日にも手術を行い、連続先発出場試合記録は227試合で途絶えた。そのままシーズンを全休した。開幕から欠場を続けたが故障者リスト入りはせず、チームはシーズン中の復帰の可能性を残し続けた。チームは開幕から13連敗し、第15週にようやく勝利をあげたものの2勝14敗、シーズンオフにはジム・コールドウェルヘッドコーチ(QBコーチも務めた)やビル・ポリアンなどコルツの首脳陣が軒並み解任された。
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