1998年 - 2005年:復活
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「Macintosh」の記事における「1998年 - 2005年:復活」の解説
1998年、スティーブ・ジョブズが暫定最高経営責任者(iCEO)に復帰した後、Appleは新しいオールインワン・コンピュータ「iMac」を発売した。15インチのスクリーンとロジックボードは同じ半透明プラスチックケースに収められており、最初はボンダイブルーのみだったが、後に他のカラーバリエーションが追加された。他のMacintoshとは一線を画すデザインであることに加え、ADB端子とSCSI端子とシリアルポートが廃止され、2つのUSB端子が採用された。内蔵フロッピーディスクドライブもなくなり、リムーバブルメディアはCD-ROMドライブになった。1998年8月15日に発売されてから年末まで、Appleは80万台以上を販売した。この売上とPower Macintosh G3により、Appleは1995年以来の黒字を達成した。1999年には、ホワイトとブルーの半透明プラスチックケースのPower Macintosh G3 (Blue & White)と、新製品であるAppleのコンシューマ向けノートパソコン「iBook」が発売された。前年のiMacと同様、iBookも成功を収め、1999年の最終四半期にはアメリカで最も売れたノートパソコンとなった。同年秋、AppleはPowerPC G4プロセッサを搭載したPower Mac G4の最初のバージョンを発売した。 iMacやiBookで様々な色を採用してきたAppleは、コンシューマー向けマシンでは白いポリカーボネートを採用した。2001年に発売された新しいiBook、2002年に発売されたiMac G4とeMacは白いポリカーボネートを採用しているが、プロ向けのマシンには、PowerBook G4にはチタン合金、Xserveにはアルミニウム合金というように、金属製のケースを採用した。 その後、PowerPC G4は、2003年のPowerPC G5にその座を譲り、Power Mac G5、そして2004年のiMacに搭載された。PowerPC G5はエネルギー消費量と発熱量が多すぎ、Appleはノートパソコンに搭載できなかった。2005年1月、AppleはMac miniを発表した。これは、同社が販売するMacintoshの中で最も安価なもので、発売時の価格は499ドルだった。Mac OS 8のリリース後、Mac OSは最終的に9.2.2までアップデートを続けた。バージョン8.1ではHFS+ファイルシステムのサポート、バージョン8.5ではPowerPCプロセッサのみへの対応、バージョン8.6ではナノカーネルの登場など、様々な改良が加えられた。Coplandプロジェクトが頓挫したAppleは、1996年12月にNeXTを買収し、NEXTSTEPオペレーティングシステムを新しいMacintoshオペレーティングシステム「Mac OS X」のベースにすることにした。後者は、XNUカーネルに実装されたMachカーネルをベースにしており、どちらもNEXTSTEPで使用され、BSDからのコードで強化されてMac OS XのコアであるDarwinに含まれている。最初のパブリックベータ版は2000年9月に30ドルでリリースされ(日本語対応パブリックベータ版は同年10月に3,500円で販売)、新システムのプレビューや、バグの報告が可能となっていた。Mac OS Xの最初のバージョンである10.0(コードネーム:Cheetah)は、2001年3月24日に発売された。前のバージョンのMac OS用に設計されたアプリケーションを実行するための、Classic環境が含まれる。その後、10.1 Puma(2001年)、10.2 Jaguar(2002年)、10.3 Panther(2003年)、10.4 Tiger(2005年)と次々とMac OS Xのメジャーアップデートをリリースし機能の充実を計った。
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