1998年-2000年:メアリー
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「メアリー・J. ブライジ」の記事における「1998年-2000年:メアリー」の解説
1998年には、ベイビーフェイスがプロデュースした「アズ」(As)をジョージ・マイケルと客演デュエット。そのシングルが1999年3月にR&Bチャート・インのヒットとなった。その楽曲も収録された4作目のスタジオ・アルバム『メアリー』(Mary)を1999年8月にリリース。アルバム1曲目でシングルカットもされた「オール・ザット・アイ・キャン・セイ」(All That I Can Say)はローリン・ヒルがプロデュース、バッキング・ヴォーカルでも参加している。2曲目収録の「セクシー」(Sexy)には、スティーヴィー・ワンダーがマイケル・ジャクソンの1979年のアルバム『オフ・ザ・ウォール』で提供した「アイ・キャント・ヘルプ・イット」(I Can't Help It)がサンプリングされている。その他のシングルは、エルトン・ジョンの1973年のナンバー「ベニーとジェッツ」をサンプリングし、エルトン自身がピアノで客演している「ディープ・インサイド」(Deep Inside)や、ダイアン・ウォーレン作詞作曲し、エリック・クラプトンとポール・ペスコ(英語版)がギター参加している「ギヴ・ミー・ユー」(Give Me You)や、「ユア・チャイルド」(Your Child)がヒットした。 他の収録曲は、アレサ・フランクリンや元恋人のK-Ciヘイリーとのデュエット曲もこのアルバムに収められた。プロデューサーにベイビーフェイスが参加しているが、「メアリー」というアルバム名が示すように多くの楽曲にメアリー自身が作曲、プロデュースで関わっていて、全体的に孤独感の漂うブルージーな静かなトーンとなっている。2000年夏には「ザ・メアリー・ショウ・ツアー」(The Mary Show Tour)が行なわれた。メアリーは4thアルバム『メアリー』について、「trial and error (試行錯誤) 」のアルバムだったと2003年に振り返っている。 コンサートツアーやユニセフのチャリティー・コンサート参加など多忙を極める中、2000年ソウル・トレイン・ミュージック・アワード(2000 Soul Train Music Awards)で、特別賞の「Sammy Davis Jr. Award for Entertainer of the Year – Female」、アルバム『メアリー』が「Best R&B/Soul Album – Female」を受賞し2冠に輝いた。 2000年12月に発売された日本独自企画のコンピレーション・アルバムのバラード集『バラッズ』(Ballads)には、スティーヴィー・ワンダーの「オーヴァージョイド」をカバー収録。このカバーは双方の友人であるマイケル・ジョーダンが企画し2人を引き合わせたのがきっかけで実現した。アメリカではジョーダンがイメージ・キャラクターを務めるナイキのCMで一部分が流れただけで、企画者ジョーダン本人が楽曲管理しているためシングル・リリースも不可能となっている。そのためこの曲が収録されている日本企画の『バラッズ』は世界のメアリーのファンにとっては貴重なものとなっている。 なお、メアリーがスティーヴィー・ワンダーの楽曲を初めてカバーした最初はMCAレコード系アーティストたちの1999年の企画アルバム『マイ・クリスマス・アルバム』(My Christmas Album)に収録された「想い出のクリスマス」(Someday at Christmas)で、「オーヴァージョイド」は2曲目のスティーヴィー・カバー曲である。
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