1989 - 1991年(平成ベルばら)
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「ベルサイユのばら (宝塚歌劇)」の記事における「1989 - 1991年(平成ベルばら)」の解説
宝塚歌劇75周年・フランス革命200年を記念して再演。 1989年・雪組(アンドレとオスカル編) 8月10日 - 9月19日(新人公演:8月25日):宝塚大劇場、11月3日 – 11月28日(新人公演:11月14日):東京宝塚劇場 第1部:許されざる愛、第2部:神に召されて 形式名は「住友VISAシアター 宝塚グランドロマン」。宝塚は2部34場、東京は2部37場。 当時のトップスター杜けあきがアンドレ、2番手一路真輝がオスカルを演じた。初めてアンドレが単独の主役になり、アンドレが視力の衰えをカバーしようと密かに励む場面などが新しく描かれて彼の出番が増えた。 オスカルが「男装の麗人」という作品の特性上、主役カップルが男役2人となっているため、娘役トップ鮎ゆうきがロザリー役でアンドレとの共演場面がある他、鮎は小公女もつとめて一部物語の語り手となるなどの出番が設けられている。 この再演では、下表の通り、朝香(花組)、紫苑、麻路(以上・星組)を特別出演としてフェルゼン役に招く、役替わり公演が行なわれた。以後の再演でも役替わりは呼び物のひとつとして、度々行なわれることとなる。 フェルゼン:麻路での公演が実況ビデオとして発売された。 フェルゼン・役替わり宝塚東京朝香じゅん8月10日-8月17日 11月3日-11月9日 紫苑ゆう8月18日-9月19日 11月10日-11月19日 麻路さき8月29日-9月19日 11月20日-11月28日 1989年・星組(フェルゼンとマリー・アントワネット編) 9月22日 - 11月7日(新人公演:10月17日):宝塚大劇場、1990年3月4日 - 4月1日(新人公演:3月13日):東京宝塚劇場 第1部:新しき運命の渦の中に、第2部:いたましき王妃の最後 形式名は「VISAシアター 宝塚グランドロマン」。宝塚は2部36場、東京は2部40場。 この年に行われたニューヨーク公演に参加した人数が多かったため、少ない人数で行われた。 宝塚では星組の大輝ゆうの他に花、月、雪より特別出演した安寿ミラ、涼風真世、一路真輝がオスカル。 東京公演ではニューヨーク公演メンバーが帰国しており、オスカル役は帰国メンバーの紫苑ゆうが演じ、大劇場でオスカルに扮した大輝は新人公演のみオスカルを演じた。大輝はこのオスカル役を花道に退団した。 宝塚・役替わり(1)オスカルジェローデル少佐9月22日-10月3日涼風真世 北斗ひかる 10月5日-10月17日一路真輝 10月19日-10月31日大輝ゆう 真矢みき 11月2日-11月7日安寿ミラ 宝塚・役替わり(2)マロン・グラッセプロヴァンス伯爵9月22日-10月26日葉山三千子 泉つかさ 10月27日-11月7日鞠村奈緒 卯月佳 1990年・花組(フェルゼン編) 3月29日 - 5月8日(新人公演:4月17日)宝塚大劇場、7月1日 – 7月29日(新人公演:7月10日):東京宝塚劇場 第1部:薔薇に涙を、第2部:別れの紅薔薇 形式名は「VISAシアター 宝塚グランドロマン」。宝塚は2部38場、東京は2部39場。 当時の主演コンビ大浦みずき・ひびき美都がダンスに秀でたコンビだったため、ダンスシーンが加筆される。通称「踊るフェルゼン編」。 メルシー伯爵がフェルゼンに、王妃のため身を退いてほしい、と懇願する場面、スウェーデンに帰国していたフェルゼンがアントワネットの危機を知り、救出を決意してスウェーデン国王グスタフ3世 に謁見する場面なども新しく描かれている。 第76期生(彩輝直、風花舞、純名里沙、月影瞳、星奈優里、樹里咲穂、寿つかさ、高翔みず希ら)の初舞台公演。 上記76期生・入団首席の純名里沙が歌劇団史上初の「初舞台生にしていきなりエトワール」という快挙を達成(エトワール:フィナーレのパレードでの初めの部分を受け持つ歌手)している。 東京の新人公演の脚本は第1幕と第2幕の1、8、9場を上演。 宝塚・役替わりオスカルヨーゼフ二世3月29日-4月3日涼風真世 安寿ミラ 4月4日-4月8日紫苑ゆう 4月9日-4月24日真矢みき 4月26日-5月8日安寿ミラ 真矢みき 1991年・月組(オスカル編) 3月28日 - 5月7日(新人公演:4月16日):宝塚大劇場、7月2日 – 7月31日(新人公演:7月9日):東京宝塚劇場 第1部:愛の肖像、第2部:愛の神話 形式名は「VISAシアター 宝塚グランドロマン」。宝塚は2部40場。 涼風真世のトップお披露目公演であり、第77期生(春野寿美礼、朝海ひかる、花總まり、安蘭けい、成瀬こうきら)の初舞台公演。 植田によると「王妃役に似つかわしいスターがいなかった」ことなどから、初めてフェルゼンとマリー・アントワネットが登場しない、大胆なカットが施された。 なお新人公演においては、涼風アントワネット、天海祐希フェルゼンが1場面サプライズ出演している。 新曲「我が名はオスカル」が書き下ろされた。 天海はまだ研5(入団5年目)だったが、アンドレとジェローデルの2役を演じ、この公演から2番手スターとして活躍する。そのため組内のバランスをとるため、より上級生の久世星佳演じるアランの描き込みも増やされている。アランの妹ディアンヌは娘役トップに抜擢された麻乃佳世で、オスカルにパリの庶民生活を見せるなど、兄と共に重要な役どころとなった。 「20世紀最後のベルばら」という宣伝文句がついた。 7月6日に皇太子徳仁親王が台覧。 アンドレ・役替わり宝塚東京杜けあき3月28日-4月4日 7月2日-7月6日 日向薫4月5日-4月9日 7月7日-7月12日 天海祐希4月11日-5月2日 7月13日-7月31日 大浦みずき5月3日-5月7日 - ジェローデル・役替わり宝塚東京天海祐希3月28日-4月9日5月3日-5月7日 7月2日-7月12日 愛川麻貴4月11日-5月2日 7月13日-7月31日
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