オスカル編とは? わかりやすく解説

オスカル編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 20:01 UTC 版)

ベルサイユのばら (宝塚歌劇)」の記事における「オスカル編」の解説

貴族出身オスカルは、世継ぎ生まれ父親によって、女でありながら男として育てられた、男装の麗人である。 幼くして両親亡くしたアンドレは、オスカル乳母をつとめる祖母マロン・グラッセ引き取られるジャルジェ家迎えられオスカル世話役仰せつかり、それ以来片時も傍を離れずとなって支える。いつしかオスカル親友から一人女性として見るようになるが、アンドレ平民身分であったアンドレは、オスカルかばって目を怪我して以来段々と目が見えなくなってしまう。オスカル王宮守護近衛隊から国民を守る軍隊衛兵隊への転属を自ら志願し隊長務めることになる。最初隊員誰もが、「女の貴族には従えない」と反発していたが、オスカル博愛精神純粋な心に、いつしか結束固まっていく。 アンドレは、オスカルオスカルのかつての部下貴族将校ジェローデルとの結婚話にショックを受け、オスカル殺してでも永遠に自分のものにしようとするが、寸前思いとどまり今まで自分想い告げる。最初とまどったオスカルだが、そのうち自分の中のアンドレへの想い気づきはじめる。 そんな中フランス国内の情勢急速に悪くなっていった貧富の差拡大し平民の不満は頂点達し、いつ貴族と平民が血と血で争うことになっても、おかしくない状況となっていく。ついにオスカルは、衛兵隊の指揮官としてパリ出動先陣に立つことになる。 今、パリ行けば生きて帰れるかわからない。パリ出動前夜オスカルアンドレに自らの思い吐露し二人はついに結ばれる。 しかしアンドレ目が不自由なためにセーヌ河畔橋上オスカルの身を案じながら銃弾倒れる。翌7月14日悲しみ振り切り、気丈に衛兵隊を率いてバスティーユに向かうオスカル。後に「フランス革命」と呼ばれた平民絶対王政象徴だった、バスティーユ監獄篭絡した日。オスカルは、弱き者力になると、平民の盾となって貴族部隊と戦うのだった激戦の中、銃弾倒れたオスカルは「バスティーユ白旗が!」と叫ぶ部下アラン言葉を妹同然の娘ロザリーの腕の中で聞くフランス革命なされたその瞬間に、生涯幕を閉じのだった絶命したオスカルに「オスカルオスカル…」と聞き覚えのある声が呼びかける。その声に目覚めてオスカルが立ち上がるアンドレ現われる一足先に戦死したアンドレ天国からオスカル迎えに来たのだったアンドレ抱擁されるオスカル地上では実らなかった「身分違いの恋」をここに成就し二人天国旅立つのだったラストシーンにおける原作漫画との差異 原作漫画においてはオスカルバスティーユ攻撃中に敵弾撃たれ直後に、傷の手当てをするロザリーが「あ…アンドレ アンドレ 聞いてちょうだい お願い!! オスカルさまを…オスカルさまをつれていかないで つれていかないで お願い!!」というセリフや、オスカル死後二人の死悼んでベッド休んでいるマロングラッセアンドレ祖母オスカル乳母)の頭上オスカルアンドレ(の魂のようなもの)が二人寄り添う画は出てくる。しかし、一足先に戦死したアンドレの魂がそのあとバスティーユ攻撃戦死したオスカルの魂を天国から迎えに来る明確なシーン演じるのは宝塚歌劇団の舞台作品におけるオリジナルである。差異理由は、原作オスカル死後物語が続くが、「宝塚歌劇 ベルサイユのばら -オスカル編- -オスカルアンドレ編- -アンドレとオスカル編-」においてはオスカル戦死によって物語終結させなくてはならないまた、主役男女二人オスカルアンドレ)はラストシーンに必ず出番がある」という宝塚歌劇独特のしきたりがあるため。

※この「オスカル編」の解説は、「ベルサイユのばら (宝塚歌劇)」の解説の一部です。
「オスカル編」を含む「ベルサイユのばら (宝塚歌劇)」の記事については、「ベルサイユのばら (宝塚歌劇)」の概要を参照ください。

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