1981 Monaco Grand Prixとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 1981 Monaco Grand Prixの意味・解説 

1981年モナコグランプリ

(1981 Monaco Grand Prix から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/07 07:36 UTC 版)

 1981年モナコグランプリ
レース詳細
日程 1981年シーズン第6戦
決勝開催日 5月31日
開催地 モンテカルロ市街地コース
モナコ モンテカルロ
コース長 3.340km
レース距離 76周(251.712km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'25.710
ファステストラップ
ドライバー アラン・ジョーンズ
タイム 1'27.470(Lap 48)
決勝順位
優勝
2位
3位

1981年モナコグランプリは、1981年F1世界選手権の第6戦として、1981年5月31日モンテカルロ市街地コースで開催された。

予備予選

モナコはコースが狭いために予選出走台数も制限があり、26台までであった。

実績のない9台のマシンが予備予選を行い、上位4台が予選に進むことが出来た。木曜朝の予備予選の結果、タンベイ・スレール・ギンザーニ・ガビアーニが予選に進出した。

順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 33 パトリック・タンベイ セオドールフォード 1'30.492
2 14 マルク・スレール エンサインフォード 1'31.249 +0.757
3 32 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラフォード 1'32.189 +1.697
4 31 ベッペ・ガビアーニ オゼッラフォード 1'32.704 +2.212
DNPQ 10 スリム・ボルグッド ATSフォード 1'33.285 +2.793
DNPQ 18 デレック・デイリー マーチフォード 1'33.800 +3.308
DNPQ 17 エリセオ・サラザール マーチフォード 1'35.249 +4.757
DNPQ 35 ブライアン・ヘントン トールマンハート 1'37.528 +7.036
DNPQ 36 デレック・ワーウィック トールマンハート 1'41.966 +11.474
  • 上位4台が予選進出

予選

モナコのコースは狭いことから、当時は決勝出走台数は20台に制限されていた。

26台による予選の結果、ネルソン・ピケがポールを取った。

当時、ターボ車はターボラグが大きく、減速加速の多い市街地コースは苦手であった。そんな中、ジル・ビルヌーブは僅差の予選2位という驚異的な結果を残した。

また、ルーキーのナイジェル・マンセルが自己最高位の3位を記録した。

予備予選を勝ち上がった、オゼッラの2台は予選を通過することはできなかった。

順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 5 ネルソン・ピケ ブラバムフォード 1'25.710
2 27 ジル・ヴィルヌーヴ フェラーリ 1'25.788 +0.078
3 12 ナイジェル・マンセル ロータスフォード 1'25.815 +0.105
4 2 カルロス・ロイテマン ウィリアムズフォード 1'26.010 +0.300
5 29 リカルド・パトレーゼ アロウズフォード 1'26.040 +0.330
6 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスフォード 1'26.259 +0.549
7 1 アラン・ジョーンズ ウィリアムズフォード 1'26.538 +0.828
8 26 ジャック・ラフィット リジェマトラ 1'26.704 +0.994
9 15 アラン・プロスト ルノー 1'26.953 +1.243
10 7 ジョン・ワトソン マクラーレンフォード 1'27.058 +1.348
11 8 アンドレア・デ・チェザリス マクラーレンフォード 1'27.122 +1.412
12 22 マリオ・アンドレッティ アルファロメオ 1'27.512 +1.802
13 16 ルネ・アルヌー ルノー 1'27.513 +1.803
14 30 ジークフリート・ストール アロウズフォード 1'27.564 +1.854
15 3 エディ・チーバー ティレルフォード 1'27.594 +1.884
16 33 パトリック・タンベイ セオドールフォード 1'27.939 +2.229
17 28 ディディエ・ピローニ フェラーリ 1'28.266 +2.556
18 23 ブルーノ・ジャコメリ アルファロメオ 1'28.323 +2.613
19 14 マルク・スレール エンサインフォード 1'28.339 +2.629
20 4 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 1'28.358 +2.648
DNQ 20 ケケ・ロズベルグ フィッティパルディフォード 1'28.436 +2.726
DNQ 25 ジャン=ピエール・ジャブイーユ リジェマトラ 1'28.942 +3.232
DNQ 6 ヘクトール・レバーク ブラバムフォード 1'29.188 +3.478
DNQ 21 チコ・セラ フィッティパルディフォード 1'29.434 +3.724
DNQ 32 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラフォード 1'29.649 +3.939
DNQ 31 ベッペ・ガビアーニ オゼッラフォード 1'29.795 +4.085
  • 上位20台が予選通過

決勝

レース前に、ローズヘアピンの上にあるホテルで火災があり、消火に使った水が、トンネルの中に流れ込むというトラブルが起きた。

そのため、レースの実施も一時は危ぶまれたが、時間を延期ののち、トンネル内は追い越し禁止という条件でレースが行われることになった。

レースはポールポジションからピケが飛び出し、ビルヌーブ以下が追う展開となった。

13周目、ローズヘアピンの立ち上がりでミスをした3位マンセルに、ロイテマンが追突。ノーズの破損によりロイテマンはピットインして大きく後退した。これで、1980年ベルギーグランプリから続いていた連続入賞記録は15でストップすることとなった。

また、追突されたマンセルも、リアサスペンションを損傷してリタイアとなった。

24周目にジョーンズがビルヌーブをかわして2位に上がる。38周目にはピケの背後につき、10周近くにわたりピケを激しく追いかける。

ピケがペースを上げ、ジョーンズを引き離そうと走っている52周目、周回遅れをかわす際にミスをしてガードレールに激突してリタイアした。残り25周でジョーンズが1位にたち、30秒後ろにビルヌーブが続く。

残り20周あたりからジョーンズのペースが落ち始め、ビルヌーブが徐々に追い上げる。30秒あった差が残り5周では1秒差になる。そして、残り4周の1コーナー手前でジョーンズを抜きビルヌーブがトップに立つ。

そのままジョーンズを引き離して、ビルヌーブは今季初、通算5勝目の優勝を飾った。以下、ジョーンズ、ラフィーと続き、完走は僅か7台のサバイバルレースであった。

ビルヌーブが超人的な奮闘をしたレースはいくつもあるが、このモナコグランプリはその中でも一二を争うものである。

順位 No ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 27 ジル・ヴィルヌーヴ フェラーリ 76 1:54'23.38 2 9
2 1 アラン・ジョーンズ ウィリアムズフォード 76 +39.91 7 6
3 26 ジャック・ラフィット リジェマトラ 76 +1'29.24 8 4
4 28 ディディエ・ピローニ フェラーリ 75 +1 Lap 17 3
5 3 エディ・チーバー ティレルフォード 74 +2 Laps 15 2
6 14 マルク・スレール エンサインフォード 74 +2 Laps 19 1
7 33 パトリック・タンベイ セオドールフォード 72 +4 Laps 16  
Ret 5 ネルソン・ピケ ブラバムフォード 53 スピン 1  
Ret 7 ジョン・ワトソン マクラーレンフォード 52 エンジン 10  
Ret 4 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 50 接触 20  
Ret 23 ブルーノ・ジャコメリ アルファロメオ 50 接触 18  
Ret 15 アラン・プロスト ルノー 45 エンジン 9  
Ret 2 カルロス・ロイテマン ウィリアムズフォード 33 ギアボックス 4  
Ret 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスフォード 32 エンジン 6  
Ret 16 ルネ・アルヌー ルノー 32 スピン 13  
Ret 29 リカルド・パトレーゼ アロウズフォード 29 ギアボックス 5  
Ret 12 ナイジェル・マンセル ロータスフォード 15 サスペンション 3  
Ret 30 ジークフリート・ストール アロウズフォード 14 燃料系 14  
Ret 8 アンドレア・デ・チェザリス マクラーレンフォード 0 接触 11  
Ret 22 マリオ・アンドレッティ アルファロメオ 0 接触 12  

関連項目

前戦
1981年ベルギーグランプリ
FIA F1世界選手権
1981年シーズン
次戦
1981年スペイングランプリ
前回開催
1980年モナコグランプリ
モナコグランプリ 次回開催
1982年モナコグランプリ

「1981 Monaco Grand Prix」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1981 Monaco Grand Prix」の関連用語

1981 Monaco Grand Prixのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1981 Monaco Grand Prixのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1981年モナコグランプリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS