1979年 - 1984年:開発とは? わかりやすく解説

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1979年 - 1984年:開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 14:58 UTC 版)

Macintosh」の記事における「1979年 - 1984年:開発」の解説

1970年代後半Macintoshプロジェクト始まった1978年Apple入社したジェフ・ラスキンは、「使いやすく、安価で、一般消費者手に入れられるコンピュータ作りたい」というアイデア持っていた。1979年3月Apple Computerの3人の創業者1人であるマイク・マークラアイデア提示した1979年9月後者から許可得て数人雇用してApple社内に開発チーム立ち上げた。このプロジェクトは、ラスキン好きなリンゴであるマッキントッシュMcIntoshにちなんで「Macintosh」と名付けられた。しかし、法律上理由から、Hi-Fi機器メーカーであるマッキントッシュ・ラボMcIntosh Laboratory)に近すぎるため、名前の綴り変更しなければならなかった。ラスキンは、このコンピュータのために考えたすべてのアイデアを『The Book of Macintosh』という本にまとめた。試作機作る技術者探していたラスキンは、Apple Lisaプロジェクトビル・アトキンソン推薦で、Apple IIメンテナンス部門属していたバレル・スミスを採用したラスキンは、Macintosh成功決め手となった2つ要素Motorola 68000マイクロプロセッサマウス使用反対した。ラスキンの「Macintosh」の設計案は、現在知られるMacintosh」とは、基本的なコンセプト大きく異なっており、テキストベースインターフェースを持つマシンラスキンApple退社後に開発したキヤノン・キャット似たマシン)として構想されていた。ラスキン思い描いていたコンピュータというのは低価格指向で、価格1000ドル以下を想定し、それを実現するためにCPU64キビオクテット以上のアドレス指定できないMC68098ビットCPU)で済ませ、5インチディスプレイを備えたもので、インタフェースに関しても、テキストベースでありグラフィカルインターフェースを備えないもので、その後ジョブズ指揮をとり発売されることになったMacintoshとは別物である。Apple Lisaプログラム進化興味持ったMacintosh開発チーム責任者バド・トリブルは、バレル・スミスにLisaMC68000Macintosh搭載しながら、できるだけコスト抑えてみる提案をした。スミス1980年12月MC68000周波数を5メガヘルツMHz)から8メガヘルツMHz)に上げながら、MC68000内蔵する回路基板設計して、この挑戦挑んだ。この回路では、RAMチップの数が少なくて済むため、価格安くなった。1984年発売され最終モデルは、64キロバイト読み出し専用メモリと、64キロビットチップ16組み合わせた128キロバイトRAM搭載している。9インチ画面モノクロで、512×342ピクセル表示する仕様になっていた。 1980年末、当時Apple Computer最高経営責任者CEO)だったマイケル・スコットは、会社リストラ進め創業者1人であるスティーブ・ジョブズLisaプロジェクトからの離脱余儀なくされる1980年12月12日株式公開向けてスコットから代表として派遣されたが、経営者としての説得力はなかった。そこで、ジェフ・ラスキンMacintoshプロジェクト目を向けたジョブズは、Lisaプロジェクトから除外されたことへの復讐だと考えていた。ジョブズラスキン何度対立しており、ラスキンマウス欲しがらず、逆にジョブズマウスのないMacintosh見たくないということで、マウス意見分かれたスティーブ・ジョブズはこの対決勝利を収めたというのもマウスMacintoshとともにApple登場したからである。このような度重なる対立2人キャラクタ大きなエゴにより、1984年1月Macintoshの正式発売の約2年前の1982年3月1日ジェフ・ラスキンMacintoshプロジェクトApple Computerから正式に離脱したアンディ・ハーツフェルドによると、現在世間で知られているMacintosh 128Kは、ジェフ・ラスキンが『The Book of Macintosh』の中で想像していたコンピュータとはほとんど関係がないという。また、スティーブ・キャップスとの共著Revolution in The Valley: The Insanely Great Story of How the Mac Was Made』では、スティーブ・ジョブズジャン=ミシェル・フォロンを雇ってブランド代表するキャラクター「Mr. Macintosh」を作りたい考えていたと述べている。

※この「1979年 - 1984年:開発」の解説は、「Macintosh」の解説の一部です。
「1979年 - 1984年:開発」を含む「Macintosh」の記事については、「Macintosh」の概要を参照ください。

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