1979–1985: ゴーラン・グローバス時代
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1979年、深刻な財政難にあったフリードランドとデューイによるキャノンを、$500,000でイスラエル人の映画製作者メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバス従兄弟が買収する。 1980年代のキャノンは、当時、B級映画に飢えていた市場を捉えた『狼よさらば』の続編“Death Wish series” や『地獄のコマンド』、『デルタ・フォース』などのチャック・ノリスのアクション映画で最も記憶されている。キャノン最大のヒット作の一つに、チャック・ノリスのベトナム戦争アクション『地獄のヒーロー』がある、映画は『ランボー』シリーズとのイミテーション論争を巻き起こした。また、自警団員スリラー『エクスタミネーター2』(『エクスタミネーター』(1980年)の続編)があり、さらには『ブレイクダンス』、『ブレイクダンス2/ブーガルビートでT.K.O!』のようなミュージカル・コメディ映画によりキャノンは実は遥かに変化に富んだ作品群を輩出していた。 それは『グローイング・アップ/ラスト・バージン』と『アップル』の米国リリース。『チャタレイ夫人の恋人』、『ボレロ/愛欲の日々』や『魔性の女スパイ』(1985)などのコスチュームプレイ・ドラマ。『超人ヘラクレス』、『スペースバンパイア』と『グレート・バーバリアン』のようなSFやファンタジー映画。 其らだけではなく、ジョン・カサヴェテスの『ラヴ・ストリームス』、フランコ・ゼフィレッリの『オテロ』(ジュゼッペ・ヴェルディのオペラの映画化)、アンドレイ・コンチャロフスキーの『暴走機関車』や『或る人々』、ノーマン・メイラーの『タフガイは踊らない』等のシリアスな文芸映画。 そして3D映画“Treasure of the Four Crowns” 、『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』、『コブラ』や『アメリカン忍者』のようなアクション/アドベンチャー映画。 これらの年の間キャノンは、毎年、カンヌ国際映画祭にて、派手なビルボードやコンセプト・ポスターのみによる強引な映画セールスを展開した。翌年の公開ラインナップを発表し映画の完成前にプリセールスを完了する。そしてそのプリセールスによる売り上げで逆に映画を製作するという手法である。このような強い広告力は、ゴーランとダニー・ディムボートのセールス・スキルによるものであり、それは十分な製作資金を生み出した。プレセール総額の集金が完了するまでの間は、オランダのスレーブブルク銀行がつなぎ融資を担った。
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