黄昏の魔導王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 16:25 UTC 版)
「原子の極大魔術士(アトミック・マキシマム・ドレッドスター)」キング・ロード・グッダー 「払暁千年王国(ドゥーン・ミレニアム)」を統治する強大な魔導王。総勢二十五万にも及ぶ「魔導兵団(ドレッドループス)」をほぼ独力で率い、更には「竜界(ドラガンド)」と呼ばれる異界で大いなる力をもつ姉弟九頭竜ナ・インとノ・インを決闘で打ち負かし「不壊の誓約(エバラストフェイス)」の魔術で完全に屈服させ従わせている。大戦末期、「混沌と恐怖の巷(エルデェイニオン)」と呼ばれ異界生物の中枢であった大穴に進軍し、率いた魔導兵団がほぼ壊滅する痛手を負うが、大穴を物理的に塞ぎ魔術によって異界生物の侵入を防ぐ魔術「古代九頭竜の呪い」を九頭竜ノ・インと大勢の犠牲によって完成させ「サンランド無統治王国」の建国を宣言した。この時から、再度異界生物達による侵攻が起こることを予見しており、サンランドの建国は人間たちが平穏に慣れてその牙が抜かれる事の無いようにするための措置だった。 「死霊女王(スペクトラクイーン)」レディ・麟霊 大陸東部に「蔓(バン)王朝」という名の国を築いた女王。「戦慄楽団(シバレス・オルケストラ)」という戦闘用に改造された人間ベースの生体兵器、戦闘奴隷「ムサド」で構成された兵団を率いていた。他の魔導王に比べても「不死性」というものに異常に執着しており、配下のムサドは人体研究の副産物として生みだされた。さらに魂の研究を行うために魔導王時代の終末期に行方をくらまし、アンダーグラウンドで偽魂を製作、後の時代に「喪神街オレストロ」と呼ばれる場所を形成する。本編第一巻にてZOOの一行とオレストロ深層にて遭遇。一行の猛攻に押されるが、その身を用いた魔術で玄室を封印し、眠りについた。 「鴉大帝(グレイト・クロウ)」ギュンツァー ミッドランズ中部の雄国バルテッサを治める。幻の巨鳥「摩訶鴉(マカガラス)」の背に乗って天空を駆けまわり、自身の生み出した人工生物の軍勢を率いていた。ジョーカーの所有する「摩訶鴉一式(マハークロウスーツ)」はこの魔導王が製作した。彼もまた他の王達の例にもれず不死を追い求めており、その結果として本編のマリア達の時間軸に名前のみではなく顔も出している。ルヴィー・ブルームとは友人関係。ジュジとも繋がりがあり、彼の人工生物はジュジの技術供与によって誕生した。 「恵みと慰めのジヴリール」 大陸西南部を治めたタナソア王国の女王。類い稀な美貌をもつ生まれながらの女王であり、そのやさしさと愛を求める者に惜しみなく与える。王国の象徴であることを自らに誓い、祈り願い愛し救う者となることを自らに課していたが、客将といてまねいたサー・ディオロット・マクスペインに対する思慕の念を募らせていた。大戦末期、地獄に単身攻め入らんとするディオロットを制止するため最後まで彼と共にあったが結局は止めきれず、思い余って叫んだ告白も彼には届かずじまいだった。 「機関王(エンジン・タイクン)」マハリク・ゴンドラゴナ 大陸南東部の機械化王国ギアロゴス国王。魔術工学(ギアロニクス)と呼ばれる分野を開拓し、配下にギアロゴス機械化軍四十七師団を抱える。先の大戦においては他の魔導王より先に異界生物との戦いにより敗死。配下の機械化軍も全滅した事により、治めた国土は大邪竜兵団による空襲を受けた。サー・ディオロット・マクスペインの持つ大懺滅刀の設計者の一人。ジュジからの技術供与を受けていた。 「凍てつく森の人形王(ドールマスター・オブ・フローズンフォレスト)」アドニス・グリムハーゲン 大陸北部の無限凍土(フローズン・アビシ)を治めた魔導王。無限凍土の奥深くに居城であるローク・ララウィー城を築き、自ら作りだした人形と共に生きてきた。最晩年には自身の最高傑作と言えるMayneichをこの世に創り出す事に心血を注いだ。しかし、自身の余命が幾ばくも無い事に気付いておりMayneichに命を吹き込む最後の工程を後世に託し棺の中で息を引き取った。この願いは後にジョーカーの手で叶えられる。
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