音楽性と楽曲
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作詞・作曲の大部分をギターの津野が担当、ベースの藤本も一部の楽曲を手掛けている。音源プロデュースはファーストアルバム「公園デビュー」において全曲津野が行うが、セカンドアルバム以降は會田茂一、亀田誠治、島田昌典、蔦谷好位置等が参加している。 作曲の多くでは、吹奏楽経験もある津野が、クラシックや現代音楽のスコアを参考にしたりしながら、ポップスやロックのセオリーでは不協和音になる音をあえて使ったり、カウンター・メロディーを入れたりと、さまざまな試みをしている。ギターで曲を考えるのが苦手であり、ピアノで全部のパートを作ってからそれを無理やりギターで演奏している。 楽曲制作の基本として、まず津野が歌・ベース・ドラム・シンセサイザーを入れたデモ音源を作る。デモの段階ではアレンジはあまり固めず、ほとんど打ち込みで作られたバンド・サウンドとはかけ離れた形で上がってくるので、それをバンド全員でアレンジするという方法を取っている。音楽の好みがはっきりしていて専門外のことはよく知らない他の3人と一緒に仕上げることによって、アンバランスでありながら普通の人も聴けるポップスになる。そしてその歪さが耳に引っかかるフックとなり、赤い公園の音楽を特徴付けている。 レコーディングでは極力オートチューンを使わないようにしているので、歌の音程が多少ずれても補正せずにいる。 津野自身は「ジャンルがかちっと決まっているバンドが多いシーンの中で、限りなく、とてつもなく自由でいたいんです。だから、方向性を決めないというのが方向性ですね」「今まで色んな音楽を聴いてきた中で、やりたい音楽がごちゃ混ぜになっているんですよね。一番好きなアーティストを訊かれたりすると困るし、"こういうバンドが好きなのかな?"と想像してくれるとうれしい」と述べている。
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音楽性と楽曲
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「Pale Blue」の記事における「音楽性と楽曲」の解説
Pale Blue ストリングス、ピアノなどの生楽器の響きを活かしたクラシカルな音像が特徴的な楽曲。米津が「久しぶりに作った」というラブソングである。抑制が効果的に働くAメロ~Bメロ、剥き出しの感情が歌唱によって表現されるサビなどが特徴的である。曲後半では4拍子から6/8拍子のワルツのリズムにスイッチし、そのまま曲が終わるという特殊な構成となっており、また同時に、それまで「恋をしていた」と過去の描写だった歌詞が「恋をしている」と現在形の言葉になるなど、時制の変化も表現されている。 リズム&ドラム・マガジンのライター・長野祐亮は、「至近距離で鳴っているように感じさせる質感の高いクローズド・リム・ショット」が本楽曲のドラミングで印象的な部分だと指摘している。またフィルは全体を通して極力少なく抑えられおり、その他にも「展開を追うごとに機械のような緻密さと歌心を併せ持つハイハットや、微妙なハネを含む16分のキックの音数を増やして、小気味良い躍動を加味」していく点も本楽曲の特徴だとしている。なお本楽曲のドラムは堀正輝が演奏している。 ゆめうつつ 「いろんな混乱があって、いろんなイデオロギーの対立があって、みんな出口がわからない状態で、とにかく相手を打ち負かさんとするような主張が積み重なっていたこと」に対して米津の中で積み重なっていた「怒りや不安」がモチーフにある楽曲。音楽ジャーナリストの柴那典によると、和音やメロディの動きに現代ジャズの要素があり、グルーヴにも身体的な気持ちよさがある曲である。これには米津の実験的な精神が反映されているという。 死神 米津によると、落語の「死神」という演目にある「アジャラカモクレン テケレッツのパー」というフレーズの言葉の響きが好きで、それを音楽にした曲だという。
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