青柏祭の曳山行事とは? わかりやすく解説

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青柏祭の曳山行事

名称: 青柏祭の曳山行事
ふりがな せいはくさいのひきやまぎょうじ
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 青柏祭でか山保存会
指定年月日 1983.01.11(昭和58.01.11)
都道府県(列記): 石川県
市区町村(列記): 七尾市
代表都道府県 石川県
備考 5月1315日
解説文: わが国には春から秋の祭礼行事一環として山車屋台などを曳くという行事全国的に分布しているが、それは、神霊降臨仰いで人々生業発展悪疫退散祈願し、あるいはくらしの無事に感謝の意をあらわすことに、その本来の趣旨がある。
 北陸七尾市伝承されてきた青柏祭の曳山行事は貞享二年(一六八五)の記録見えるように古い伝統継承するもので、各曳山組を構成する三町内から、決まり神饌を青柏の葉盛って供えるとともに、横正面からみてヒラキ開き)山の形態をなす巨大な曳山奉納するところに特色がある。また、この行事には、後見役呼ばれる総指揮のもとに、若者たち若連中)が経験重んじて役割分担するほか、男児たちが曳山中にス(巣)づくりをしたり、五歳の男児神饌供する役目果たしたり、セリアゲ後に地車使って曳山方向転換をさせるなど、注目すべき習俗濃厚に残している点でも注目される
 青柏祭の曳山行事はでか山通称世に知られ市内山王町鎮座する大地主神社例大祭奉納される現行の行事次第では、関係の魚町府中町鍛冶町三町代表者四月中に事前協議最終決定をなし、五月一日蔵開き道具出し)、同八日出し地山組立て開始)、同十一地山組立て完了その後で曳き初め、同十二日の人形見、同十三日宵山、同十四日朝山本山、同十五日裏山などと続く。
 奉納される曳山は三基。末広形とも北前船模したものとも伝えられ皮と藁縄用いて骨組を結び、その上に張り、紋入りの幕を掛けて仕上げる。曳山の高さは約一二メートル上部開きは約一三メートル巨大なもので、車輪直径は約二メートル、幅約〇・六メートル曳山の上段は舞台になっていて人形飾られるとともに、その庭には立てられる慣わしである。魚町では奉納前夜お籠りをなす慣わし厳守されている。
 曳山行事実際では、曳山組の長老である後見役の根で作った釆を振って総指揮をとり、若連中が綱元木遣梃子【てこ】係などの役割分担をして、定められ道順町内の人々協力得て曳く道中では、曳出し歌、道中歌、曳き込み歌など木遣音頭あわせて曳き、約二〇トン曳山方向転換には、八メートル余にもおよぶ大梃子など各種梃子せりあげた後、地車(心車・軸車)を使って回す様は圧巻である。
 「とっつあ(夫)と山見や」と喩えられるように、青柏祭の曳山行事はこの地方人々の生活節目となるものであり、規模大きくかつ内容においても地域的特色濃く祭礼行事代表的なもの一つとして重要である。


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