関西フォークの歴史とは? わかりやすく解説

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関西フォークの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 04:32 UTC 版)

関西フォーク」の記事における「関西フォークの歴史」の解説

軟弱とも見られカレッジ・フォーク中心フォーク大きく変化したきっかけは、京都学生のフォーク・バンドであるザ・フォーク・クルセダーズ登場も一つ契機だった。ザ・フォーク・クルセダーズは、1967年京都開催され第1回フォークキャンプ参加し自主的な音楽活動中心的な役割果たしていた。ザ・フォーク・クルセダーズアマチュア時代自主制作したアルバムハレンチ』に収録されていた「イムジン河」が京都、「帰って来たヨッパライ」が神戸ラジオ放送されメジャーデビュー後大ヒットとなったこれまでのフォークソング違ったメッセージ性の強い、アンダーグラウンド音楽登場で、フォークブームが巻き起こったフォーク・クルセダーズ活動終えると、高石ともや中川五郎五つの赤い風船などが続き高田渡遠藤賢司関西活動の「拠点移し」、岡林信康登場最高潮迎えた1967年から関西フォークキャンプなどを端緒として、関西各地フォーク拡大見られた。 欧米でのベトナム反戦運動学生運動ヒッピー・ムーブメント公民権運動や、日本全共闘運動激化時代背景の中、差別社会への批判歌詞にしたフォーク学生若者たちから支持受けた新宿駅西口広場の『フォーク・ゲリラ』による反戦集会には数百人が参加した1969年から岐阜県恵那郡坂下町現在の中津川市)で『全日本フォークジャンボリー』、1971年から大阪で『春一番』がはじまった近畿放送現在の京都放送)で1960年代から70年代音楽番組担当していたディレクター川村輝夫は、ザ・フォーク・クルセイダーズの「イムジン河」が1968年発売中止になった後もラジオでかけ続けるなど、関西フォークシンガーたちの楽曲積極的に放送して応援した京都喫茶店ほんやら洞」を拠点活動していた有馬敲片桐ユズルオーラル派と呼ばれる詩の朗読取り組む詩人たちがいた。片桐ユズルは、関西フォーク状況などを伝えミニコミ「かわら版」に執筆し有馬敲の詩に関西フォークミュージシャンたちが曲をつけて歌ったオムニバスLP『ぼくのしるし わらべうた24』が「1970年発表」されるといった動きもあった。 また、中山容は、片桐ユズルとともにボブ・ディラン楽曲歌詞の翻訳力を入れた。それらは、フォークキャンプコンサートなどの取り組み通じて、さらに補作され、普及していった。全国的に火がついたブームであったが、全共闘運動などの消滅により、フォークソングが「アングラ」からニューミュージックなどの「メジャー」へと移行していった。『春一番』も1979年最後に中断するなか、京都では高石ともやなどが中心に1985年まで『宵々山コンサート』や『コンサート 夏の時代』などの活動継続していた。 1994年から京都での『宵々山コンサート』が復活2009年、会をまとめていたスタッフ死去し継続困難になり、第29回宵々山コンサートはいったん終了。しかしフォーク・ファンから復活を望む声が多く、会が永六輔高石ともや最後宵々山コンサート開催決定し2011年第30回宵々山コンサート」を開催した阪神・淡路大震災のあった1995年には『春一番』が大阪城野外音楽堂復活1999年フォークキャンプリーダー存在だった藤村直樹高石ともや高田渡豊田勇造中川五郎中山ラビ中川イサト遠藤賢司往年のフォークキャンプ参加者呼びかけて、京都市円山公園音楽堂で『京都フォークキャンプコンサート』を開いたきたやまおさむ企画の『コンサート 夏の時代』は、2000年大阪一度だけ復活した2009年中津川で『全日本フォークジャンボリー』を受け継ぐ『'09 椛の湖フォークジャンボリー』が開催された。 福岡風太阿部登プロデュースする春一番』は、会場服部緑地野外音楽堂変えて毎年継続中しかしながら、主要メンバー他界もあり、2020年最後の春一番となる模様

※この「関西フォークの歴史」の解説は、「関西フォーク」の解説の一部です。
「関西フォークの歴史」を含む「関西フォーク」の記事については、「関西フォーク」の概要を参照ください。

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