銀行を保有しない原因とは? わかりやすく解説

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銀行を保有しない原因

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 00:59 UTC 版)

産業財閥」の記事における「銀行を保有しない原因」の解説

大倉財閥 創業者大倉喜八郎は「事業狂いと言われるほど次々新し事業興して数多く企業設立したそれにもかかわらず銀行経営だけは拒否した大倉喜八郎事業借金経営するのは危険だ考え銀行預金借金見做し銀行借金事業経営する考えたからである。大倉財閥内部で、たびたび銀行設立提案されたが、その度大倉喜八郎反対した。この経営方針は、大倉喜八郎死後受け継がれた。 古河財閥 創業者古河市兵衛は、関連する事業か行わないという「産一本主義」を信条とし「自分は黒いもの(石炭)は好きでない。山はアカ)に限る」と述べて炭鉱経営ですら拒否した1903年(明治36年)に古河市兵衛没した後も、腹心だった木村長七と近藤陸三郎が「産一本主義」を墨守した。その木村古河合名持株会社)の理事長退任し後任近藤1917年大正6年)に死亡すると、古河財閥一気多角化始め東京古河銀行(後に古河銀行改称)や古河商事その他を設立したが、古河商事1920年大正9年)に思惑雑穀取引大損害を出して破綻すると、その負債のせいで古河財閥全体窮地陥った古河銀行低金利古河合名持株会社)に融資したが、それが銀行貸出全体の4割に達した預金量を増やすために高金利で預金集めたので経営状態悪化し1927年昭和2年)の金融恐慌では大規模な取付を受け、辛うじて破綻免れたものの、1931年昭和6年)に古河銀行解散した浅野財閥 創業者浅野総一郎明治時代前半から積極的に多角化推進したが、銀行大正時代になってから始めた1916年大正5年)に第五銀行傘下入れると資本金百万円に増資して日本昼夜銀行改称し午前9時から午後8時の昼夜営業開始して顧客増やした1917年大正6年9月資本金五百万円に増資したが、その年末には預金1065万円余なのに貸出金が1515万円余になり、貸出高が預金高を超えるオーバーローンとなったために借入金再割引などで275万円計上した1918年大正7年3月浅野昼夜銀行改称した1920年大正9年)に、資本金千万円に増資して2月浅野総一郎頭取就任したが、3月戦後恐慌起きて預金2000万円から1210万円減少し保有する有価証券暴落し貸付金不良債権になり、浅野財閥の諸会社への救済融資増加して固定化し、銀行資金枯渇し経営急迫した赤坂亀戸浅草神田支店開設して預金増やしたが、12月小規模な取付騒ぎ遭い安田銀行から300万円資金援助受けた第一次世界大戦中好景気時期浅野財閥各社は高収益をあげたが、それより大きな資金を、浅野総一郎22会社新設買収費やした浅野昼夜銀行が、このように大規模な事業拡張資金需要満たすことは本来は不可能だが、浅野銀行経営状態などお構いなしに、ただひたすら事業拡大した。さらに大阪支店京都支店青梅出張所設置して預金を約200万円増やすが、貸付金それ以上増加して借入金コールマネー再割引手形合計額が増加した浅野昼夜銀行破綻寸前だったが、浅野同族会社持株会社)や浅野財閥全体苦境にあったので、浅野総一郎銀行より浅野同族会社資金繰り優先した1922年大正11年5月8日浅野造船所経営難のせいで解雇する職工1600人以上に約466,000円を支払うことになったが、それが新聞詳しく報道されたために、浅野昼夜銀行取付騒ぎ起きて預金激減し5月8日支払解雇金が不足して危機的状況陥ったが、辛うじて資金調達することが出来た。これがきっかけで、浅野財閥安田財閥日本銀行に、徹底的に救済してくれるように懇願したので、当時安田財閥実質的トップだった結城豊太郎日銀総裁井上準之助協議して経営引受決めた1922年大正11年8月15日浅野昼夜銀行安田財閥傘下入った

※この「銀行を保有しない原因」の解説は、「産業財閥」の解説の一部です。
「銀行を保有しない原因」を含む「産業財閥」の記事については、「産業財閥」の概要を参照ください。

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