銀行の開業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 13:43 UTC 版)
住友家では1895年(明治28年)には本店を富島町より中之島5丁目に移し、同所に住友銀行を開業し、神戸支店、川口、兵庫出張所をおいている。重任局という重役室は中之島営業場の奥の一隅にあり、卓を囲んだ重役の中に友純は硝子をへだてて営業場を見渡す位置に占めていた。銀行の業績は住友に対する社会の信用のもっとも直接の顕現になる。また銀行は地元を本拠とする新規の業であったので、友純の関心は銀行に特に深かった。銀行の支店長会議も鰻谷の洋館で開かれるのが常例であった。友純は大阪の実業界の地位を高めるため率先して努力していた。 1896年(明治29年)には家法の改正をなし、1897年(明治30年)には理事伊庭貞剛を総理事心得とした。1900年(明治33年)総理事となる。従来の家長、総理人、支配人、副支配人、理事で構成していた重任局も廃した。総理人を総理事としたのである。
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