鉄道車両でのグラスコックピット化
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「グラスコックピット」の記事における「鉄道車両でのグラスコックピット化」の解説
画像提供依頼:200系の運転席の写真(鉄道博物館に設置されている運転シミュレーターでも可)と その運転士支援モニタ(同じく、鉄道博物館の運転シミュレーターでも可)の拡大写真 の画像提供をお願いします。(2016年1月) ドイツ鉄道 ICE Tの運転台 JR東日本E531系電車の運転台 JR東日本E233系電車(京浜東北・根岸線用1000番台)のディスプレイ拡大写真 JR西日本227系電車に採用されたタッチパネル式LCD 「鉄道車両のモニタ装置」も参照 鉄道車両でも類似するものがあり、日本においては、1982年に登場した日本国有鉄道の東北・上越新幹線用の200系車両において、初めて運転士支援システム(プラズマディスプレイ)が採用された。当時の新幹線車両である0系は運転席に2人が乗務していたが、当時の国鉄財政は赤字であった ため、新たに開業する東北・上越新幹線用の200系は運転席には1人だけが乗務することになった。だが車両故障の際に確認に行く人員が車両側から出せなくなるため、運転席上から故障を確認する手段として運転士支援システムが導入された。グラスコクピットとは程遠い代物であったが、日本の鉄道車両におけるグラスコクピットの導入はこのシステムの延長線上に位置づけられている。そして、1985年に登場した新幹線100系でCRT式のモニタ装置ディスプレイがカラー化され、その後もモニタ装置の普及に伴い、1990年代以降は表示デバイスをLCDに置き換えながら在来線車両にも広く普及した。ただし、速度計や空気圧力計などの主要計器については、7セグメントディスプレイやアナログ指針による表示方式を存置している車両が現在においても大半である。 一方、東日本旅客鉄道(JR東日本)では、1995年に登場したE2系・E3系以降の新幹線車両は速度計もLCDによる表示に置き換わったほか、在来線車両でも2000年代後半から導入されたE231系(近郊タイプ後期導入車)・E531系などでは、空気圧力計などの他計器もほぼ全てがLCDによる表示に統合された。これらのグラスコクピットは、TIMS(Train Information Management System)により構成されている。 JRグループ他社では、東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)・九州旅客鉄道(JR九州)の新幹線車両(300系・500系・700系・800系・N700系)において、JR東日本の新幹線車両と同様のグラスコックピットが導入されている。700系新幹線の派生型車両である台湾高速鉄道700T型でも採用された。JR西日本では、在来線車両でも2015年に登場した227系にグラスコックピットが導入されている。 私鉄では、小田急電鉄の50000形「VSE」が初めてグラスコックピットを採用した。他社でも、西武鉄道や相模鉄道、東京地下鉄(東京メトロ)などで採用例が増加しつつある。
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