量産型ビルトシュバイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 17:34 UTC 版)
「パーソナルトルーパー」の記事における「量産型ビルトシュバイン」の解説
マオ社が開発した初の可変型PT。従来のPTが対空戦闘能力の低い点を補うために開発された機体で、大気圏内で飛行可能なフライヤー・モード(以下FM)への変形機構を持つ。FM時に主翼となる背部大型バーニアスラスターにより、PT形態においても高いジャンプ能力やホバリング能力、滑空能力を得ている。当初タイプLおよびタイプRの2機が製造される予定であったが、タイプLは変形機構の問題が解決しない状態でのテスト中に大破。修理の際に組み上げ途中であったタイプRのパーツを使用したため、タイプRは登録を抹消されている。その後タイプLはSRX計画に回され、各部の改修を受けてハガネ隊で運用された。変形機構のノウハウ等、本機のデータはR-1の開発に生かされている。修復時には頭部にR-1用高性能センサーのプロトタイプが搭載されたほか、腕部と腰部にセンサーが増設されている。 武装 コールドメタルナイフ (Steel Knife) 実体刃の短剣。エネルギーを消費せず、地形を選ばず使用可能。R-1も同じものを標準装備する。 ハイパー・ビームライフル (HyperBeam Rifle) 高出力・長射程の大型ビームライフル。出力を抑えれば連射も可能。従来のビームライフルよりセンサー類が強化されている。予備のエネルギーカートリッジを3個マウントするシールド型のホルダーを左腕部に装着可能。GBA版では取り外し可能な汎用武器で弾数制となっていたが、『OGs』では専用の固定装備で機体側のエネルギーを消費する全体攻撃に変更された。 空対空 / 空対地ホーミングミサイル (AA Missile / AG Missile) FM時に使用する航空機用ホーミングミサイル。ランチャーは下腕部ハードポイントに設置される。 低空垂直爆弾 (Aerial Bomb) 垂直に懸架する方式の魚雷型小型投下爆弾。FM時に使用する。 HBRアンダー・キャノン (Beam Cannon) ハイパー・ビームライフルはFM時には機体底面に懸架され、この状態でも射撃可能。GBA版では「アンダー・キャノン」表記で、ライフルを取り外した状態でも撃てる(『OGs』でライフルの固定装備化に伴いこの矛盾は解消された)。『OG外伝』でのみライフルと改造段階を共有する。 劇中での活躍 OGシリーズ キョウスケ編第1話で大破事故が発生。極東伊豆基地にてキョウスケ・ナンブ曹長(当時)がテストパイロットに選ばれ、本機の実戦テストを実施。これはDCと内通していたハンス・ヴィーパー中佐が、基地司令の不在時に独断で決定したものである。ターゲットドローンの戦車や戦闘機にはペイント弾ではなく実弾が装填されていた。キョウスケはFMで全ターゲットを撃破するが、ハンスは緊急時変形テストの強行を命令。変形機構に問題を抱えた機体は変形に失敗し墜落、大破したがキョウスケは一命を取り留める。FM操縦時に「月の人間は地上の人間と重力感覚が違うのか、バランスがとりにくい」とこぼしていた。マオ社に送り返された機体は改修後にハガネ隊で運用される。当初はリュウセイ・ダテ、後にラトゥーニ・スゥボータが主に搭乗。ゲシュペンストMk-II・タイプTT(リュウセイ機)の改造度を引き継ぐ。GBA版『OG2』には登場しないが、『OGs』ではOG2シナリオ以降も登場。修羅の乱後にあたる『第2次OG』では強化改修され、ビルトラプター・シュナーベルとして運用される。 OGクロニクル Vol.5に登場。教導隊でラトゥーニが使用。フェアリオンはリクセント公国の所有であるため、普段はビルトラプターに乗っている模様。ガーリオン用のアサルトブレードを装備。 OGIN 第1話で「向こう側」のSRXが撃破された後のカットで、本機も撃破された状態で転がっている。搭乗者は不明。「こちら側」ではビルトファルケンが奪取されてからラトゥーニが搭乗し、フェアリオン登場まで使用。FM時にはビルトファルケンとも互角に渡り合う機動力を見せた。フェアリオンに乗り換えてからは出番はないが、DVD第2巻のイラストをR-1と共に飾っている。
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