部隊集合教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:56 UTC 版)
「レンジャー (陸上自衛隊)」の記事における「部隊集合教育」の解説
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} “完全装備での20キロ走”を行う生徒。伴走する青腕章の自衛官は助教。 レンジャー教育の帰還行事 レンジャー教育を終えた隊員を迎える家族 陸曹・陸士の教育は、各連隊ないし師旅団での特技集合教育として行われている。主に師団等隷下の普通科連隊がその年毎持ち回りで教育を担任する。普通科連隊内の普通科中隊が担任部隊に指定され中隊長が担任官となり、主に担任中隊より主任教官が派遣される。教官助教は普通科や特科・機甲科のレンジャー保有者で助教課程を卒業し一定のレベルを保有する者が主に指定され、時にはレンジャー資格を有する陸士も助教や伝令等の本部要員として参加する場合もある。訓練に参加するには、年齢・体力の基準を満たしていなければならない。訓練期間中、学生は、教官からのあらゆる指示には絶対服従であり、そのすべてに「レンジャー!」(教育訓練課程での「了解」に相当)とのみ応えることが可能で、反論は一切許されない。 陸曹士課程はおおむね下記のような内容とされている。 レンジャー行動一般 - 潜入・襲撃・伏撃・命令および報告(2時間)、レンジャー行動要領(20時間) 基礎行動第一想定 - 敵第一線の地域偵察として錯雑地を約5キロメートル行動(14時間) 第二想定 - 敵第一線の火砲陣地などへの襲撃、錯雑地を約5キロメートル行動(16時間) 第三想定 - 車両縦隊に対する伏撃、錯雑地と森林を約10キロメートル行動(16時間) 応用行動第四想定 - 補給品集積所への襲撃、錯雑地と山地を約15キロメートル行動(24時間) 第五想定 - 分散潜入して指揮所襲撃、山地を約20キロメートル行動(28時間) 第六想定 - 空水路潜入で橋梁爆破、山地を約20キロメートル行動(28時間) 総合行動第七想定 - 捕獲を目的とする車両縦隊の伏撃、森林と山地を約35キロメートル行動(32時間) 第八想定 - 地域偵察およびゲリラ拠点への襲撃、急峻な山地を約40キロメートル行動(50時間) 第九想定 - 徒歩部隊に対する伏撃と交通施設の破壊、山地と密林、空水路を含む50キロメートルを行動(66時間) なお応用行動以降、食料の携行量は徐々に減らされていき、第四想定からは2/3、第六想定からは1/2、そして第七想定からは1/3となる。 陸曹士課程の期間は9週間とされている。まず4週間の予備訓練で体育(体力向上運動、持久走)、障害物走路、銃剣術、生存技術、ゴムボート訓練が行われる。次に山岳基礎訓練(ロッククライミング、リペリング、ロープ橋、患者搬送など)が1週間、最後の斥候訓練が4週間とされる。斥候訓練の一環として、敵の勢力圏内で、金銭や食料などを活用して協力者を獲得するパルチザン訓練もある。 なお幹部課程では想定数が多く、期間は13週間とされている。すべての訓練が終了すると、帰還行事が行われ、隊員にレンジャー徽章が授与される。 部隊集合教育の教育内容や卒業生の練度の不斉一さなどが指摘されているが、その地方の特性に合った遊撃活動のエキスパートを育てるという意味では適しているとも言える。第13普通科連隊の「山岳レンジャー」などはその好例である。
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