道玄坂を舞台にした作品
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文学 『怪人二十面相』江戸川乱歩 - 二十面相の隠れ家が道玄坂にあった。 『幻魔大戦』平井和正 - 主人公東丈の主催するGENKENの所在地が道玄坂。 『悪霊シリーズ』小野不由美 - 主人公谷山麻衣のバイト先、「SPR(渋谷サイキックリサーチ)」の所在地が道玄坂。 『みみずのたはこと(水汲み)』徳冨蘆花「余り腕が痛いので、東京に出たついでに、渋谷の道玄坂で天秤棒を買つて帰つた。」 『九月十月十一月』太宰治「銀座通りといふ賑やかな美しいまちがある。堂々のデパアトもある。道玄坂歩いてゐる気持である。」 『文学的自叙伝』林芙美子「三、四ヶ月で馘(くび)になり、私は両親と一緒に神楽坂だの道玄坂だのに雑貨の夜店を出すに至りました。」 『青服の男』甲賀三郎「暖くなった春の宵、望月刑事は別の事件で上京して、渋谷の道玄坂の通りを歩いていた。」 『堕落論』坂口安吾「道玄坂では、坂の中途にどうやら爆撃のものではなく自動車にひき殺されたと思われる死体が倒れており、一枚のトタンがかぶせてある。」 『武蔵野』国木田独歩「僕が考えには武蔵野の詩趣を描くにはかならずこの町外れを一の題目とせねばならぬと思う。たとえば君が住まわれた渋谷の道玄坂の近傍、目黒の行人坂、また君と僕と散歩したことの多い早稲田の鬼子母神あたりの町、新宿、白金……」 『砂がき』竹久夢二「夜も昼も道玄坂をすさまじい響をたてゝ下つていつた陸軍の軍用タンクの自動車は、私の頭に異常な不安を殘したと見えて、いつでも夜ふけてあの響を聞くと、實に荒唐無稽な恐怖におそはれる。」 『綺堂むかし語り(箙の梅)』岡本綺堂「渋谷の道玄坂辺は大変な繁昌で、どうして、どうして、この辺どころじゃありませんよ」 『晶子詩篇全集(街に住みて)』与謝野晶子「かかる時、たとへば渋谷の道玄坂の如(ごと)く、突きあたりて曲る、行手の見えざる広き坂を、今結びし藁鞋の紐の切目すがすがしく、男も女も脚絆して足早に上(のぼ)りゆく旅姿こそをかしからめ。」 『海野十三敗戦日記』海野十三「通りより道玄坂の右側を通りて下りる。戦災の焼あとに店続々と出来てものすごき勢いなり。」 『東京人の堕落時代』夢野久作「東京はこんな風に、大人の享楽主義の天国であるように、少年少女の花の都である。牛込の神楽坂、渋谷の道玄坂、神田の神保町付近、本郷の湯島天神あたりの夜は、今でもそんな気分の「淀み」を作っている。」 『海豚と河豚』佐藤垢石「これ(鯨肉)を友達数人と、道玄坂のさる割烹店へ提げ込んだが、ここでは残念なことに、船で食べたような調理の旨味をだしてくれなかったのである。」 音楽 「雨ふり道玄坂」ふきのとう - 1976年(昭和51年)に発表された、道玄坂を舞台に失恋した女性の心境を歌った楽曲。 「恋の道玄坂」並木路子 - 道玄坂を舞台に、1986年(昭和61年)にコロムビアから発表された楽曲。 「東京の冬」コブクロ - 「道玄坂の雑踏」という歌詞が登場する。アルバム『MUSIC MAN SHIP』(2004年11月3日発売、WPCL-10137)に収録。 「道玄坂で見た景色」BEGIN - 道玄坂に実在するライブハウス“B.Y.G”で録音されたアルバム『MUSIC FROM B.Y.G』(2002年3月21日発売、TECN-30740)に収録。 「two of us」CHAGE and ASKA - 道玄坂のマンションや街中を舞台にした失恋の歌。ASKAは「CHAGEの至上最高作品」と評価している。アルバム『NO DOUBT』(1999年8月25日発売、YCCR-00003)に収録。 「109(マルキュー)」AKB48 - 歌詞の中に道玄坂らしき坂を上る歌詞がある。 「道玄坂ネオンアパート」亜沙 - 重音テトの楽曲。道玄坂や渋谷センター街を舞台にした、素っ気ない彼氏を誘惑したい女の心情を詠んだ歌。
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