近代史文庫と地域史研究・地域社会史論とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 近代史文庫と地域史研究・地域社会史論の意味・解説 

近代史文庫と地域史研究・地域社会史論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:21 UTC 版)

篠崎勝」の記事における「近代史文庫と地域史研究・地域社会史論」の解説

近代史文庫は、史料掘り起こし共同利用重視して1960年から『愛媛近代史料』の刊行始め1998年まで36冊を、また『愛媛現代史料』は1967年から2013年までに5冊を刊行している。会員研究者での資料共有めざしたのであるその上で研究発表の場として機関誌愛媛近代史研究』を1963年創刊して2020年までに74号を刊行してきた。さらに、明治100年にあたる1968年愛媛資本主義社会史』第1巻刊行した愛媛近現代史1830年1970年)を、戦前3期戦後3期合わせて6期時期区分して、全巻42巻の壮大な構想の中で、第1期7巻の第1巻であった。『愛媛資本主義社会史』は、今日第3巻まで発行されたのみである。 篠崎勝は、地域史実証研究あわせて1960年代以降繰り返し地域社会史の研究方法について論じてきた。『愛媛近代史研究創刊号1963年)に発表した地域社会歴史研究」の発表以後、「地域社会史の創造」(『愛媛資本主義社会史』第1巻)に続き会員との論議ふまえて地域社会史論考綴を連載してきた。その上で1981年地域社会史のすすめ」を『歴史学入門』(高橋磌一編)に発表してひとつの到達点に達している。「郷土史」「地方史」を克服する地域社会史」の方法確立したと言えるその方法について、かみ砕いて次のように言っている(「地域社会史のすすめ」)。 私たちは、いま、ここに、みんなで生き住み働き学び、たたかう者である、という自覚と、民衆要求には、つねに正義道理ふくまれている、という確信をもって地域住民の歴史を、記録し分析し語り伝える人民記録係つとめたいと念願しそのときどきの、ところどころ民衆が、住んで働いて学んでつくりだしのこしたたくわえとかてを、見つけだしうけついで、ふやすとともにそのときときの、ところどころ支配者が、住んで働いている民衆支配するためにつくり出したしくみと、ものの考え方を、つきとめて、つくりかえいきたい、と思っている。そのために、私たちは、各時代・各時期各地域住民社会あり方・しくみ・動き方と、国民社会民族社会)、人類社会あり方・しくみ・動き方とのかかわり合いつきとめ地域住民のくらし、考え方動き方と、各時代・各時期各地域生産のしくみにもとづく身分階級階層政治・思想信仰・民俗あり方とのかかわり合い明らかにすることが必要だ思っている。 私たちは、そう考えて、いまここに住んでいる者が、ここまたはそこの歴史を、ここまたはそこの民衆が、ここまたはそこを変えていく主体担い手)として成長する道すじを軸にして、掘りおこし、教え伝えることを通して私たちが、ここを変えていく主体成長することによって、ここまたはそこの歴史を創り出していくため地域社会史の研究教育活動を、広くて深い地域住民自治運動の一環として進めたい、と思っている。

※この「近代史文庫と地域史研究・地域社会史論」の解説は、「篠崎勝」の解説の一部です。
「近代史文庫と地域史研究・地域社会史論」を含む「篠崎勝」の記事については、「篠崎勝」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「近代史文庫と地域史研究・地域社会史論」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「近代史文庫と地域史研究・地域社会史論」の関連用語

1
篠崎勝 百科事典
14% |||||

近代史文庫と地域史研究・地域社会史論のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



近代史文庫と地域史研究・地域社会史論のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの篠崎勝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS