軍人ナポレオンとは? わかりやすく解説

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軍人ナポレオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:54 UTC 版)

ナポレオン・ボナパルト」の記事における「軍人ナポレオン」の解説

1785年砲兵士官として任官1789年フランス革命勃発しフランス国内の情勢不穏なものとなっていくが、コルシカ民族主義者であった当時ナポレオン革命にはほぼ無関心だったナポレオンはしばしコルシカ島へと長期帰郷している。 1792年故郷アジャクシオ国民衛兵中佐選ばれるが、ブオナパルテ家が親仏派であったことから、英国逃れているコルシカ島独立指導者パスカル・パオリ腹心ナポレオンと遠い縁戚関係にもあるポッツォ・ディ・ボルゴら親英派によってブオナパルテ家弾劾決議下される。軍人ナポレオンと家族コルシカ島から追放され、船で脱出するという逃避行によってコルシカ島に近い南仏マルセイユ移住したマルセイユでは、ブオナパルテ家は裕福な商家であるクラリー家と親交深めナポレオンの兄のジョゼフは、クラリー家の娘・ジュリー結婚したナポレオンもクラリー家の末娘デジレ恋仲となり、婚約するこの頃ナポレオンは、己の政治信条を語る小冊子『ボーケールの晩餐』を著して当時フランス政府革命政府)の中心にいた有力者ロベスピエールの弟・オーギュスタンの知遇得ていた(この小冊子はのちに、ロベスピエールジャコバン派独裁支持するのであるとして、後述するナポレオン逮捕口実ともなった)。 1793年原隊復帰すると、貴族士官亡命という恩恵得て、特に何もせずに大尉昇進ナポレオンフランス軍中でも主に王党派蜂起鎮圧行っていたカルトー将軍南方軍所属しトゥーロン攻囲戦出征前任者負傷受けて新たに砲兵司令官となり、少佐昇格する当時欧州情勢としては、「フランス革命政府」対「反革命反乱軍(およびそれに介入する第一次対仏大同盟諸国)」の図式があり、近代的城郭備えた港湾都市トゥーロンフランス地中海艦隊母港で、イギリス・スペイン艦隊支援受けた反革命側が鉄壁防御築いていた。革命後の混乱人材乏しフランス側は、元画家カルトー将軍らの指揮で、要塞都市への無謀ともいえる突撃繰り返して自ら大損害を被っているような状況であった。ここでナポレオンは、まずは港を見下ろす二つ高地奪取して次にそこから大砲敵艦隊を狙い撃ちにする、という作戦進言する次の次の司令官であったデュゴミエ将軍がこれを採用し豪雨をついて作戦決行され成功外国艦隊追い払い反革命軍を降伏追い込んだナポレオン自身は足を負傷したが、この功績により国民公会議員推薦を受け、当時24歳の彼は一挙に旅団陸将少将相当)に昇進し一躍フランス軍代表する若き英雄へと祭り上げられた。 1794年イタリア方面軍の砲兵司令官となっていたが、革命政府内でロベスピエールテルミドール9日のクーデタ失脚して処刑されたことで、ナポレオンロベスピエールの弟オーギュスタンとつながりがあったこと、およびイタリア戦線での方針対立などにより逮捕収監された。短期拘留であったものの軍務から外され降格処分となったその後転属拒否するなどして、公安委員オーブリ対立したために予備役とされてしまった。 しかし1795年パリにおいて王党派蜂起ヴァンデミエールの反乱)が起こった。このときに国民公会軍司令官となったポール・バラスは、トゥーロン攻囲戦のときの派遣議員であったため、知り合いナポレオン副官として登用した。実際鎮圧作戦をこの副官となったナポレオンにほぼ一任し結果首都市街地一般市民に対して大砲(しかも広範囲被害が及ぶぶどう弾)を撃つという大胆な戦法をとって鎮圧成功した。これによってナポレオン師団陸将中将相当)に昇進国内軍副司令官、ついで国内軍司令官役職手に入れ、「ヴァンデミエール葡萄月将軍」の異名をとった。月の呼称については「フランス革命暦参照

※この「軍人ナポレオン」の解説は、「ナポレオン・ボナパルト」の解説の一部です。
「軍人ナポレオン」を含む「ナポレオン・ボナパルト」の記事については、「ナポレオン・ボナパルト」の概要を参照ください。

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