車両区分の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:48 UTC 版)
「等級 (鉄道車両)」の記事における「車両区分の変遷」の解説
この項目では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。 ここでは、日本の国鉄における三等級制時代からモノクラス制時代までの車両区分の変遷および等級を示す車両塗色帯(いわゆる等級帯)の塗色をまとめる。なお、日本国有鉄道(国鉄)の後継となるJRグループも採用している。また、私鉄でも表記についてはこれに倣う場合もある。 車両区分の変遷一覧表表内の色は車両表記における帯色時代時期車体記号注記・解説イロハイネロネハネ3等級制時代〜1897年10月31日上等車 中等車 下等車 上等寝台車 中等寝台車 設定なし この時代までいわゆる等級帯の設定がない。 1897年11月1日〜1931年2月一等車 二等車(青) 三等車 一等寝台車 二等寝台車 (青) 1931年2月〜1940年2月10日三等寝台車 1931年三等寝台車スハネ30000形登場による 1940年2月11日〜1941年7月15日三等車 三等寝台車 三等座席車および三等寝台車への等級帯塗装を中止。以降、後身となる普通車まで等級帯塗装は行われなくなった。 1941年7月16日〜1945年頃(廃止) 三等寝台車の廃止 1945年頃〜1948年11月9日一等車(クリーム) 太平洋戦争(第二次世界大戦)終戦に伴う進駐軍専用車両に従前の一等車で使用された帯色である白色を使用。これに伴う一等車での帯色をクリーム色に変更。 1948年11月10日〜1949年4月30日特別寝台車(クリーム) マロネ40形客車を使用する際、当初は進駐軍専用車両に一般客を乗せる体裁を採ったため。制度上も一等運賃と寝台料金とするそれと扱いが異なった。 1949年5月1日〜1955年6月30日二等車(青1号) 一等寝台車(クリーム) 二等寝台車(青1号) 一等座席車の一部を二等座席車に格下げが行われる。1950年特別二等車スロ60形式が登場。 1955年7月1日〜1956年3月19日(廃止) 一等寝台車を廃止し、二等寝台車に格下げ。なお、旧イネはA・B室に振り向けたが、車両形式毎にABCの等級を振り分けた経緯があるため、一概には言えない。A寝台も参照。 1956年3月20日〜1960年6月30日三等寝台車(帯なし) 2等級制時代1960年7月1日〜1961年7月頃(廃止) 一等車(青1号) 二等車(帯なし) 一等寝台車(青1号) 二等寝台車(帯なし) 二等級制度化により、従前の一等車を「ロ」に称号変更。 1961年7月頃〜1969年5月9日一等車(淡緑6号) 一等寝台車(淡緑6号) モノクラス制時代1969年5月10日〜1982年グリーン車 普通車 A寝台車 B寝台車 モノクラス制実施。 1982年〜1986年グリーン車 1978年以降グリーン車における等級帯塗装を廃止。 1986年〜2013年グリーン車 旧一等車の展望車マイテ49形2号車が車籍復帰。その際、扱いをグリーン車とし、車両単独の帯としてかつての一等車の帯色が用いられた。 2013年〜グリーン車ラウンジカー DXスイートスイート ツアー列車である「ななつ星in九州」専従となる77系客車では、以下の車種が形式として起こされた。寝台車両:マイネ77形・マイネフ77形 ラウンジカー:マイ77形
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