車両の保存と動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 07:47 UTC 版)
「トワイライトエクスプレス」の記事における「車両の保存と動向」の解説
京都鉄道博物館に保存・展示されたEF81 103 同・スロネフ25 501 京都鉄道博物館にてEF81 103・スロネフ25 501・スシ24 1・オハ25 551・カニ24 12の合計5両を保存・展示している。 展示用としては先ずスロネフ25 501・スシ24 1から配給輸送が始まり、敦賀地域鉄道部所属のEF81形電気機関車についても、2015年(平成27年)4月23日に103号機(トワイライトエクスプレス色)が京都鉄道博物館への保存目的で向日町操車場まで配給輸送が行われた。EF81 103号機およびスロネフ25 501とスシ24 1が展示保存に伴い同年4月30日付で廃車扱いになった。 合わせて京都鉄道博物館に展示するオハ25 551とカニ24 12も同施設の公式サイトで紹介された。カニ24 12については2016年(平成28年)1月6日に網干総合車両所で展示に向けた車両整備を終えて所属先に戻っている。オハ25 551・カニ24 12も開館前日の同年4月28日付で廃車扱いになった。 一方、牽引していたEF81形電気機関車のうち2015年3月16日に103号機、19日に44号機と43号機、20日に114号機が金沢総合車両所松任本所へ相次いで回送された。3月20日の時点では108・113号機のみが敦賀地域鉄道部敦賀運転センターに保留されていた。4月28日時点でEF81 113号機は工事用臨時列車として運用されていたほか、団体専用列車運用にも充当された(後述)。 また、2016年(平成28年)2月16日にはEF81 114号機が団体専用列車運行から再び金沢総合車両所松任本所に入場したが、同年4月8日に114号機が台車を中心とした要部検査を終え、松任本所から自走回送で敦賀運転センターに戻っており、2016年4月8日時点で保留のトワイライト色EF81機関車は44・113・114号機だけになった。ただし、2016年4月1日現在の車籍上では43号機も残っていた。同年7月28日には113号機が全般検査を完了させ、敦賀まで試運転も兼ねた回送が行われた。また、JR東日本対応のATS-Psの表記も残っている。113号機は同年9月3,4日に開催された『おわら風の盆』ツアーで「サロンカーなにわ」による団体専用列車の牽引で使われている。 「トワイライトエクスプレス」廃止後の2016年4月6日・7日にはTWILIGHT EXPRESS 瑞風デビュー前の添乗乗務員訓練と性能検査を兼ねて、大阪方からスロネフ25 503+オハ25 553+スシ24 2+オハネフ25 503+カニ24 14の順で組成した5両がEF65 1128の牽引により宮原→下関→宮原のルートで試運転を実施した。 2016年4月14日にカニ24 10+スロネフ25 502+スシ24 3+オハネ25 525+オハネ25 522+オハネ25 523の6両が、6月6日にはカニ24 13+オハネ24 521+オハネ25 524+オハ25 552+オハネ25 562+オハネ25 512+オハネフ25 502の7両が、6月22日にはカニ24 14+オハネフ25 501+オハネ25 511+オハネ25 561+オハネ25 526+オハネ25 513+オハネ25 563の7両が、7月5日にはスロネ25 503も吹田総合車両所に廃車回送された。そして5月16日付でオハネ25 522,523,525・カニ24 10の4両が廃車扱いになっている他、同年7月11日付でオハネ25 513・521・524・526・561 - 563、オハネフ25 501・502、オハ25 552、カニ24 13・14の計12両が、同年11月17日にはスロネ25 503が廃車された。 2016年12月8日、オハネフ25 503+スシ24 2+スロネ25 502+スロネ25 501+オハ25 553+スロネフ25 503の6両がトワイライト色EF65 1124のけん引で、吹田総合車両所に廃車回送された。これを以って、トワイライトエクスプレス用の24系客車の配給回送は全て終了。そして2017年3月31日付でスロネフ25 502・503、スロネ25 501、オハネ25 511・512、オハ25 553、スシ24 2・3の8両と牽引機であったEF81 43号機が廃車になった。 2018年1月28日に敦賀運転センター所属のキハ120-204が後藤総合車両所でリニューアル改造から出場して所属先への配給輸送の際、宮原(操)→敦賀間を同じ敦賀運転センターのEF81 113号機が牽引仕業を担当している。 2018年2月2日には、EF81が所属している敦賀運転センター繋がりで福井県敦賀市に当列車の部品(外観エンブレム・車体番号の印字部分・寝台車のルームナンバープレート・卓上スタンドライト・食堂車テーブル・椅子・サロンカーソファ・テーブル・運転席マスコンハンドル・ブレーキ弁・標識灯等の計125点)を同年3月に譲渡するという報道があり、当初は車両も一緒に譲渡する予定だったが4月26日に敦賀市金ヶ崎周辺エリアへの、車両提供がアスベストの関係で立ち消えになったため部品提供の計画が明らかになった。敦賀市の資料によると部品詳細はEF81で14種類・19個、24系客車等で32種類113個の132点の譲渡となった。 2018年3月31日に最後まで残ったオハネフ25 503・スロネ25 502の廃車手続きを行い車籍から旧トワイライト客車が消えた。 2018年4月1日現在の専用機関車の在籍は、EF81 44,113,114となっている。
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