赤楊とは? わかりやすく解説

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ハンノキ

別名:赤楊
【英】:Alnus japonica
(カバノキ科)


北海道本州四国九州などに分布していますが、さらに、朝鮮中国東北部にもみられ、湿地成育することを好みます類似のA. hirsuta var. sibirica(ヤマハンノキ)の類のほうが蓄積が多いので、木材としてわれわれの目に触れるのは、両者をふくんだものです。何れにしても蓄積市場材として広く知られるほど多くはないので、一般にはよく知られていないでしょういわゆる雑木として取り扱われ目立たない用途使われいました。ところが、最近北米から同属オルダー輸入されるようになり、家具内装用材使われています。

木材
辺材心材の色の差はあまりはっきりしません。辺材の色は淡黄褐色で、心材の色はくすんだ褐色ですが、伐採直後鮮やかなオレンジ色です。年輪の境ははっきり見えとはいえないでしょう肌目は精です。気乾比重は0.47-0.53(平均値)-0.59で、やや重く、やや硬い木材いえます切削など加工はとくに難しいことはありません。しかし仕上げた材面はとくに美しとはいえません。保存性はあまり高くはありません。

用途
材面がとくに美しとはいえませんので、表面にでる用途使われることはあまりありません。器具建築内装家具芯材木製玩具などあります。炭は火薬原料なります


ハンノキ

(赤楊 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 02:01 UTC 版)

ハンノキ榛の木[2]、榛[3]、赤楊[4]学名: Alnus japonica)は、カバノキ科ハンノキ属落葉高木。水辺を好み、低地の湿地や水田のあぜなどに見られ、早春に尾状に垂れ下がった花をつける。樹皮や球果からタンニンや染料が採られる。


  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. ハンノキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 126.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 田中潔 2011, p. 73.
  4. ^ 三省堂百科辞書編輯部編 「はんのき」『新修百科辞典』 三省堂、1934年、1756頁。
  5. ^ a b c 「榛木」の解説”. 精選版 日本国語大辞典コトバンク). 2021年8月15日閲覧。
  6. ^ a b 辻井達一 2006, p. 80.
  7. ^ 小川環樹ほか編 「榛」『角川新字源』改訂新版、KADOKAWA、2017年。
  8. ^ a b c 林将之 2008, p. 168.
  9. ^ a b c 平野隆久監修 永岡書店編 2011, p. 161.
  10. ^ 辻井達一 2006, pp. 80–81.
  11. ^ a b c d e f 西田尚道監修 学習研究社編 2000, p. 105.
  12. ^ a b c 平野隆久監修 永岡書店編 2011, p. 61.
  13. ^ a b 林将之 2011, p. 159.
  14. ^ 菊沢喜八郎、ハンノキ属の葉はなぜ夏に落ちるか Japanese Journal of Ecology 30(4), 359-368, 1980-12-30
  15. ^ 水谷 民子ほか、ハンノキ花粉喘息 Japanese Journal of Allergology 20(9), 700-705, 752-753, 1971-09-30, ISSN 0021-4884, NAID 110002408565
  16. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. f. arguta (Regel) H.Ohba”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  17. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. var. arguta (Regel) Callier”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  18. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. f. koreana (Callier) H.Ohba”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  19. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica Siebold et Zucc. var. rufa Nakai”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  20. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. var. koreana Callier”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  21. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus japonica (Thunb.) Steud. var. formosana (Burkill) Callier”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  22. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus henryi C.K.Schneid.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  23. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alnus formosana (Burkill) Makino”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年1月29日閲覧。
  24. ^ 辻井達一 2006, p. 81.
  25. ^ 袴田哲司、山本茂弘、ハンノキ属樹種稚苗の根粒形成と生育状況 静岡県農林技術研究所 2号, p.75-80(2009-03)


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