豆の木高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 16:52 UTC 版)
九州のA県B郡豆の木村にある高校。田舎のうえ無名のため、全校生徒389名と生徒数も少なく、少し貧乏。 野球部の部員は9人いるものの今年の新入部員はゼロで、1回戦突破が部創立以来の悲願という程度であったが、広岡が監督就任後、守備方面でめきめき頭角を現し、硬い守備と異常な運で、ふと気がつくと甲子園出場が決まっていた。部員は全員農家の家の子供で、繁忙期になると家業を手伝っている。常日頃田畑を駆け回っているため、皆足は速く、泥にも強い。なんと県外に出たことがある部員は誰もいなかった。 ブラスバンドも応援団もないため、応援の演奏はオーケストラ部が担当した。 広岡真理子(ひろおか まりこ) 豆の木高校の生物の新任教師。22歳。学校の方針及び懐事情と、他の教師が高齢なためという理由だけで、これまで全く縁のなかった野球部の監督就任となってしまった。研究者肌で、燃える闘魂には縁がないと思っていたが、部員達にシートノックを頼まれた際、それが意外に上手であることがわかり(ただし指定した守備位置に打撃が飛ぶとは限らない)、「隠れた才能」と評価される。これに気分を良くして野球理論の勉強にのめりこむ。指導方針は、『基本に忠実』であることと、監督の才能発揮(兼シートノックによる憂さ晴らし)になる、守備練習を重視している。大きな獲物が目の前にぶら下がったとたん、かえって無欲になるらしいが、それ以前は七転八倒する性格。『メイプル戦記』においては、この後も豆の木高校を幾度か甲子園に導いており名監督と呼ばれ、要請を受けプロ野球チームの監督に就任したことが語られている。 春日晴彦(かすが はるひこ) 3年生、投手。結構ぼーっとしている。捕手である朝比奈と2人揃うと春の日だまりと評される。球はそれほど速くないが、コントロールだけは良く、丹念にコーナーを突く。また、変化球もいくつかは投げられるようである。堅い守備にも助けられ、甲子園では1・2・3回戦はすべて完封(予選も含め、他の選手がいないため全て完投)。連投による疲労や苦痛をまったく表に出すこともなく、最後まで投げ切った。 作中において確認できる被本塁打は決勝戦の1本のみ。 朝比奈周(あさひな しゅう) 3年生、捕手でキャプテン。少女のようにおっとりし、花のように大人しい。いつもニコニコ、細い体でリードする。『メイプル戦記』では大学卒業後に数学教師として豆の木に赴任し、広岡に代わって野球部監督になることが描かれている。 田畑耕作(たばた こうさく) 3年生、左翼手。いかにも少女漫画的な金髪の少年。新入部員がいないのは自分のせいと落ち込むキャプテンを慰める。広岡にノックをしてもらおうと、キャプテンに耳打ちした。 県大会決勝では、さっさと試合を終わらせて帰りたいという思惑の監督指示の下、スーサイドスクイズを敢行。外角高めにピッチアウトされたボールに飛びつきバントを成功させた。 時宗正(ときむね ただし) 3年生、中堅手。広岡に監督を頼もうという相本たちの意見を、考え方として悪くないと評した。眼鏡をかけている。 林覚(はやし さとる) 3年生、右翼手。サッカー部、ラグビー部、バレーボール部など部員数が要員数を満たしていないので対外試合が行えない他の運動部と比べて、部員はいるが監督のいない自分達も可哀想だと言う。今年こそは1回戦の壁を破りたいと抱負を述べる。 県大会決勝最終回で先頭打者として出塁。時宗の送りバント、単独スチールで3塁へ進塁した後、監督指示の下、スーサイドスクイズを敢行した。 相本朱里、樹里、杏里、悠里(あいもと しゅり、じゅり、あんり、ゆうり) 2年生。朱里は一塁手、樹里は二塁手、杏里は三塁手、悠里が遊撃手。広岡に監督を頼もうと進言。広岡のノックを褒めちぎる。守備においてのコンビネーションは絶妙。見た目が全く同じ四つ子である。メイプル戦記には妹である由花、美花、里花、流花(ゆか、みか、りか、るか。これも四つ子)が登場する。 校長先生 いつもニコニコしていて、丸い体型、優しい雰囲気。広岡は最初、野球部監督就任を断れなかったことから、人の善さそうな顔をして意外に腹黒いなどと評したが、そんなことはなく、本当に人が善い。 教頭先生 野球部の部長。校長とは違って細身のロマンスグレーだが、やはり優しい雰囲気を醸し出す。女性の野球部監督は異例だが、広岡ならばきっとできる!と断言。広岡を暖かく見守り、アドバイスする。
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