認定されている品目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 18:54 UTC 版)
打木赤皮甘栗かぼちゃ(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ) 「打木」は地名である。その名のとおり、皮が赤くクリのような形をしたカボチャ。福島県で栽培されていた「会津栗」をもとに、金沢市打木町(金沢市西部の砂丘地)の篤農家松本佐一郎が改良した品種。甘栗のような自然な甘み、風味がする。 さつまいも 内灘町との境にある五郎島(ごろうじま)町で採れる「五郎島金時」は特に有名で、焼き芋に適している。糖度が一般的なさつまいもに比べて高い。また、この五郎島金時を使用した「五郎島金時」という銘柄の焼酎が、販売店を限って流通している。 源助だいこん(げんすけだいこん) 愛知県の篤農家井上源助が育成し、松本佐一郎が改良した品種。スイカやカボチャの裏作として作られ始めた。柔らかいが煮崩れしない肉質と甘みが持ち味で、おでん・風呂吹きに適している。平成16年には「煮込んでおいしい品種」であることに着目したセブン-イレブンのおでん種に採用され、「源助大根」と明記して首都圏で販売された。当時、一般的に栽培されている青首大根もおでん種として並売されたが、それら70円/個に対して源助大根は90円/個の販売価格が設定された。 二塚からしな(ふたつかからしな) 二塚村があった地域で大正時代から昭和30年代後半まで栽培されていたが、次第に栽培されなくなり、1998年から再び本格的に栽培されるようになった。ワサビに似た辛みと鼻を突く香味がある。 加賀太きゅうり(かがふときゅうり) 通常のきゅうりの約5倍(太さ6~7cm、長さ22~27cm、重量600g程度)に育つ。果肉は厚く軟らかく、みずみずしい。金沢市久安町の農家が1936年、東北系の短太きゅうりの種子を譲り受けて近隣農家と栽培しているうちに在来種と交雑し、1952年頃に誕生した。現在の主産地は打木地区。だし汁で煮てあんかけにしたり、味噌汁の実にしたりして食べる。 金時草(きんじそう) 葉の裏が紫色で、茹でるとモロヘイヤのような粘りが出る植物。酢の物や天ぷらにして食べる。和名は「水前寺菜」といい、古くは熊本市で栽培されていたものだが、東南アジアから琉球に伝わり、その後薩摩、熊本へと伝わった。現在でも奄美や沖縄では「ハンダマ」と呼ばれ栽培されている。特に天ぷらにすると癖のない味わいで、万人受けすると言われている。紫はアントシアニンの色。 加賀つるまめ 白花のインゲン。油揚げなどと一緒に煮物にする。和名は「フジマメ」。「千石豆」とも呼ばれ、こちらの呼び名のほうがポピュラーである。 ヘタ紫なす その名のとおり、ヘタの下まで紫色になる短卵形の小なす。市民には「丸なす」とも呼ばれている。 加賀れんこん 生産地の名をとり「小坂れんこん」とも。加賀藩五代藩主前田綱紀の頃から栽培されていたと伝えられている。すりおろして蒸した「はす蒸し」は代表的な郷土料理である。 金沢一本太ねぎ 一般的な白ネギよりも肉厚で軟らかい。2020年現在、野田、金城、富樫地区で栽培されている。 たけのこ 加賀藩割場足軽の岡本右太夫(1809年死没)が江戸より持ち帰り、自宅と菩提寺である金沢市寺町の妙福寺に植える。その縁で現在でも春先にJA主催の「たけのこ感謝祭」が妙福寺で行われている。市内では朝とれたタケノコが夕方には小売店に出回るため、他の地方より新鮮で美味しいタケノコが食べられるという。 せり 赤ずいき サトイモの赤紫色の茎の部分を食用にする品種で酢の物にして食べる。江戸時代から栽培されていると伝わる。加賀野菜の希少6品目の一つで2017年には栽培農家が1件になっていたが、2020年に新規に2件が栽培農家に加わった。 くわい 金沢春菊
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