衆議院通過までの過程とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 衆議院通過までの過程の意味・解説 

衆議院通過までの過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:42 UTC 版)

安保闘争」の記事における「衆議院通過までの過程」の解説

1951年昭和26年)に締結され安保条約は、1958年昭和33年)ごろから自由民主党岸信介内閣によって改定交渉が行われ、1960年昭和35年1月に岸首相以下全権団が訪米ドワイト・D・アイゼンハワー大統領会談し新安保条約調印同大統領訪日合意1月19日新条約が調印された。 新安保条約は、 内乱に関する条項削除 日米共同防衛明文化日本アメリカ軍が守る代わりに在日米軍への攻撃に対して自衛隊在日米軍共同防衛行動を行う) 在日米軍配置装備対す両国政府事前協議制度設置 など、安保条約を単にアメリカ軍基地提供する為の条約から、日米共同防衛義務付けたより平等な条約改正するものであった日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約の項目を参照)。 岸首相帰国し新条約の承認を巡る国会審議が行われると安保廃棄掲げ日本社会党抵抗により紛糾した締結前から、改定により日本戦争巻き込まれる危険が増すという懸念や、在日米軍裁判権放棄密約から派生する在日米兵犯罪免責特権への批判在日米軍裁判権放棄密約事件の項目参照)により、反対運動高まっていた。スターリン批判受けて共産党脱党した急進派学生結成した共産主義者同盟ブント)が主導する全日本学生自治会総連合全学連)は「安保を倒すか、ブント倒れるか」を掲げ総力上げて、反安保闘争取り組んだ。 まだ第二次世界大戦終結から日が浅く人々「戦争」対す拒否感が強かったことや東條内閣閣僚であった首相本人への反感があったことも影響し、「安保日本アメリカ戦争巻き込むもの(※在日米兵犯罪免責特権への批判もあり)」として、多く市民反対した。これに乗じて既成革新勢力ある日本社会党日本共産党組織支持団体挙げて全力動員することで運動の高揚図り総評国鉄労働者中心に安保反対」を掲げた時限スト数波にわたり行ったが、全学連国会突入戦術には表面的な立場をとり続けたとりわけ共産党は「極左冒険主義全学連トロツキスト集団)」を批判した。これに対し批判され当の全学連は、既成政党穏健なデモ活動を「お焼香デモ」と非難した。 なお、ソ連共産党中央委員会国際部副部長として、日本アメリカの影響下から引き離すための工作従事していたイワン・コワレンコは、自著対日工作回想』の中で、ミハイル・スースロフ政治局員指導の下、ソ連共産党中央委員会国際部社会党共産党総評などの「日本民主勢力」に、「かなり大きな援助与えて」おり、安保闘争においてもソ連共産党中央委員会国際部とその傘下組織と密接に連絡取りあっていたと記述している。 5月19日衆議院日米安全保障条約特別委員会新条約案が強行採決され、続いて5月20日衆議院本会議通過した委員会採決では、自民党座り込みをする社会党議員排除するため、右翼などから屈強な青年達を公設秘書として動員し警官隊と共に社会党議員追い出して採決であった。これは、6月19日予定されていたアイゼンハワー大統領訪日まで自然成立させよう採決急いだものであった本会議では社会党民社党議員欠席し自民党からも強行採決への抗議として石橋湛山河野一郎松村謙三三木武夫らが欠席、あるいは棄権した

※この「衆議院通過までの過程」の解説は、「安保闘争」の解説の一部です。
「衆議院通過までの過程」を含む「安保闘争」の記事については、「安保闘争」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「衆議院通過までの過程」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「衆議院通過までの過程」の関連用語

衆議院通過までの過程のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



衆議院通過までの過程のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの安保闘争 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS