藤沢宿から江の島にいたる道とは? わかりやすく解説

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藤沢宿から江の島にいたる道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 03:40 UTC 版)

江の島道」の記事における「藤沢宿から江の島にいたる道」の解説

この江の島道は旧藤沢宿現在の清浄光寺通称遊行寺周辺)から江の島までの約1里(4Kmキロメートル))を結ぶ旧道で、龍口までは現在の国道467号とほぼ並行している。 清浄光寺門前遊行寺はかつて大鋸だいぎりという名で、旧東海道境川を渡るであった明治初期まではこの橋のたもと大きな鳥居立っており、多く浮世絵描かれている。この鳥居江島神社一の鳥居称され江の島道入口にあたっていた。鳥居の脇には道標立っていたという。現在清浄光寺真徳寺庭内に「江の島弁才天道標」がある。鳥居関東大震災後道路拡幅工事等で撤去され1881年明治14年)に建てられ3代目鳥居の袴石は清浄光寺宝物館前に保存されている。 ここから国道467号100メートルほど南下すると、旧江ノ島道への入り口がある。そこから蔵前遊行通り通過する藤沢駅に至る。並行している国道467号のこの部分は、明治初期まで川であった境川)。遊行通り入り口には杉山検校建てた道標残っている。「遊行通り」は、神奈川県道306号藤沢停車場線と名を変え藤沢駅北口達する(ここから左折して進んだところに藤沢市役所新館があり、その脇に杉山検校建てた道標2基が並んでいる。これらは国道467号東側にある本館前庭から近年移されたもので、もともとは藤沢宿近く辻堂から移設されたものである。これ以外に「従是右江嶋遍/當所龍口」と刻まれ平頭角柱道標並んでいる)。 藤沢駅北口広場からは東海道本線の下を歩行者用地下道抜けることができる。地下道出たところが南口広場で、正面江ノ島電鉄線藤沢駅小田急百貨店藤沢店が入る江ノ電ビル建っている。そのビル東側から鵠沼石上地区南下するファミリー通り商店街がかつての江の島道である。1km弱で緩やかな下り坂になり、下りきったあたりがかつて「石上渡し」があった場所である。境川ここから江ノ島電鉄線のあたりまで曲流していた。 そのまま進むと道は東にカーブし国道467号交差して上山本橋」で境川を渡る。先にミネベアミツミ工場があり、道は南にカーブする工場入り口過ぎたフェンス沿いに1730年享保15年建立鎌倉道道標兼ねた庚申塔がある。ここを進むと川沿いの道になり、「新屋敷あらやしき」のたもとで川から離れて緩やかな上り坂になる。 坂を登り切ってしばらく進むと左側藤沢市立片瀬小学校がある。片瀬小学校南門脇に杉山検校建てた道標がある。左奥に泉蔵寺があり、その先三叉路となるが、左が江の島道である。緩やかなカーブ繰り返す道を道なりに進むと、左奥に密蔵寺がある。山門前に「弘法大師道」と刻まれ道標があり、別の面には「向 江嶋道」と刻まれている。これは杉山検校道標ではない。密蔵寺の先で三叉路となり、右面に左ゑのし満遍刻まれ庚申塔並んで杉山検校建てた道標見られる。左が江の島道である。道は緩やかに右にカーブし、しばらくはほぼ直進する次に緩やかにカーブする右側に「片瀬市民センター」があり、その前に杉山検校建てた道標立っている。藤沢市史には2基が記録されている。その先左手に「西行戻り」があり、その脇にも杉山検校建てた道標見られるこの道標には「西行のもどり」と裏面刻まれており、わざわざその裏面が見えるように設置されている。さらに道なりに進むと、上方湘南モノレール湘南江の島駅見えてくる。その手前の三叉路には石造道標があり、右面に「従是右江島遍」、左面に「左龍口遍」の文字深く彫られている。右手すぐの駅前交差点国道467号を渡ると、間もなく江ノ島電鉄踏切になる。左手江ノ島駅である。 ここから先は「州鼻通り」と呼び両側土産物店、飲食店旅館などが並ぶ観光地らしい通りとなる。「州鼻通り」の道沿い右手にも最後杉山検校建てた道標がある。これはここから170mほど先の地中埋まっていたもの工事の際に掘り出されたもので、頭部一部欠落している。「州鼻通り」を抜けると右に小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅に渡る「弁天橋」があり、直進する国道134号交差点になる。歩行者地下道利用する抜けるとそのまま江の島に渡る「江の島弁天橋」に達する。 なお、1902年藤沢 - 片瀬間が開通した江之島電氣鐵道は、計画段階ではこの江の島道路面電車として敷設される予定だった。ところが当時300人はいたという人力車夫猛反対により、現行路線変更されたという。このことは鵠沼海岸別荘地発展片瀬地区衰退もたらしたまた、鵠沼地主髙瀨彌一は「江之島水道株式会社」を設立し自邸内の井戸水江の島道地下埋設した水道管によって、1926年12月14日江の島まで送水することに成功した

※この「藤沢宿から江の島にいたる道」の解説は、「江の島道」の解説の一部です。
「藤沢宿から江の島にいたる道」を含む「江の島道」の記事については、「江の島道」の概要を参照ください。

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