藤沢事件後の逃走生活とは? わかりやすく解説

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藤沢事件後の逃走生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:44 UTC 版)

藤沢市母娘ら5人殺害事件」の記事における「藤沢事件後の逃走生活」の解説

一方F・Y加害者母娘3人を惨殺した直後国道1号まで走って逃げたその上で20時30分ごろ、小和田郵便局茅ヶ崎市近く空車タクシー呼んで乗車し、Fは初め行き先として運転手に「茅ケ崎駅前」と伝えたが、大磯駅別のタクシー乗り換えて逃走経路攪乱することを思いつき行き先大磯駅変更した。そして同駅前公衆便所入り傷口確認したが、Fがトイレットペーパー血液拭き取ろうとしたところ、手袋片方水洗トイレ便器落ちてしまった。Fは拾い上げることを躊躇し結局は証拠隠滅のために血液付着した手袋4足も含めてトイレ流した。約20分後、2人は同駅前タクシー乗り場で再びタクシー乗車し21時15分ごろに帰宅した2人とも家の中上がり、Fは母親左手首の傷を治療してもらったが、その際にその傷について「人を殺してきた。母娘3人を殺した」と答えた。これを聞いて就寝していたFの父親起き出し両親ともFに警察への自首勧めたが、Fは「絶対に自首しない。逃げる」と答え、なおも説得されると「警察通報した家族皆殺しにするぞ」と言い放った息子犯行知ったFの両親は「このままでは世間顔向けできない息子犯した罪の責任取ろう」と2人心中することを相談し事件翌日5月28日夜に長女(Fの妹)と3人で「最後の晩餐」として自宅近くレストラン行き帰宅する長女に「父親実家行きなさい」と打ち明けたが、異様な雰囲気察した長女号泣して「私は今までお母さんおかげで生きてきた。私への責任はどうしてくれるの?」と反対し「お父さん、お母さんには生きていてほしい」と強い口調言ったため、両親心中断念した。 約40分にわたる滞在中、2人はFの母親に「鈴木」の偽名タクシーを呼ばせて茅ケ崎駅向かい、Fは再び帰宅してから着替え犯行時に着用していた衣服バッグ詰め込み大阪方面への逃走開始した。この時点5月12日藤沢市内でひったくりをして得た現金66万円)のうち約半分30万円)が残っていたため、Fはひったくったハンドバッグ持ち、Yとともにタクシー東海道線小田原駅行った。そして2人は同駅から普通電車乗り継ぎ翌日5月28日)9時57分に大阪駅到着した。そして土地勘のある尼崎目指してYとともに阪神電気鉄道本線梅田駅(現:大阪梅田駅)から阪神電車乗車し13時ごろに阪神尼崎駅到着すると、尼崎中央・三和・出屋敷商店街コインランドリー犯行時に来ていた衣服洗濯し犯行時のとともにごみ収集所へ投棄したその上で、Fは商店街付近洋品店2人分衣服購入した一方、Yは「俺は恐喝で金を稼ぐ」と提案し、それに用いるためのくり小刀刃渡り13.5 cm)を尼崎駅北の商店街購入したその後2人大阪戻って夕食を摂ったが、Fは夕食後に自宅電話掛け実母から「刑事自宅にやってきて『山田等』と名乗った男を探している」と聞き、「北海道行っている」と伝えた2人2012分、新大阪駅博多駅着の山陽新幹線「ひかり29号」に乗車して九州方面逃亡し、同夜は博多駅筑紫口東口付近ビジネスホテル宿泊した同年5月29日 - 6月4日にかけて、F・Y加害者福岡県福岡市内に宿泊し博多中洲天神など同市内繁華街熊本県熊本市などをうろつきながら過ごしていた。一方でその間、Fは「一家殺害時に全く度胸のなかったYが警察自首するではないか」と不安になったため、投宿先のホテルで「Yが信用できる人物試そう」という意図のもと、財布ポケット入れたまま狸寝入りをした。このようにFがYに誘いの隙を見せたところ、YはFが寝入る隙を突いてFから財布盗もうとした。Fがくり小刀をYに突き付けたところ、Yが「Fは怖い。一緒にいるのが嫌になった」と発言したため、Fは「Yは裏切り者だから、口封じのために殺すしかないと殺意を抱き、その殺害場所・機会を狙うために九州各地うろついていた。その準備として凶器購入するため、同月29日には「恐喝で金を稼ぐんだよな。俺も手伝う」という口実でYに声を掛け福岡市博多区上川端町金物店でくり小刀バール購入させたほか、手袋2足も購入したこのように九州逃亡生活送っていた間、Fは数回にわたりYを殺害する機会得ていたが、悪条件重なってことごとく機会逸したため、6月5日未明には「やはり尼崎やるしかない」と考え、Yを連れて同日0時20分・博多駅発の寝台特急「なは」(終点新大阪駅 / 大阪駅:9時37分着)に乗車した

※この「藤沢事件後の逃走生活」の解説は、「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の解説の一部です。
「藤沢事件後の逃走生活」を含む「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の記事については、「藤沢市母娘ら5人殺害事件」の概要を参照ください。

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