英国アカデミー賞 監督賞
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英国アカデミー賞 監督賞 | |
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2023年度の受賞者: クリストファー・ノーラン | |
会場 | イギリス、ロンドン |
国 | イギリス |
主催 | 英国映画テレビ芸術アカデミー |
初回 | 1968年 |
最新受賞者 | クリストファー・ノーラン - 『オッペンハイマー』(2023年) |
公式サイト | http://www.bafta.org/ |
英国アカデミー賞 監督賞(BAFTA Award for Best Direction)は、英国映画テレビ芸術アカデミーが与える賞の一つである。
歴史
この部門は以前はデヴィッド・リーン監督賞(David Lean Award for Achievement in Direction)という名称だった。最多受賞者は2回のジョン・シュレシンジャー、ロマン・ポランスキー、ウディ・アレン、アラン・パーカー、ルイ・マル、ジョエル・コーエン、ピーター・ウィアー、アン・リー、アルフォンソ・キュアロンである。最多候補者は10回のマーティン・スコセッシである。
1985年公開作を対象とした第39回英国アカデミー賞ではこの部門の受賞者及び候補者は発表されていない[1]。
受賞とノミネートの一覧
1960年代
年 | 監督 | 作品 |
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1968 第22回 | ||
マイク・ニコルズ | 卒業 | |
リンゼイ・アンダーソン | If もしも.... | |
キャロル・リード | オリバー! | |
フランコ・ゼフィレッリ | ロミオとジュリエット | |
1969 第23回 | ||
ジョン・シュレシンジャー | 真夜中のカーボーイ | |
リチャード・アッテンボロー | 素晴らしき戦争 | |
ケン・ラッセル | 恋する女たち | |
ピーター・イェーツ | ブリット |
1970年代
年 | 監督 | 作品 |
---|---|---|
1970 第24回 | ||
ジョージ・ロイ・ヒル | 明日に向って撃て! | |
ロバート・アルトマン | M★A★S★H マッシュ | |
デヴィッド・リーン | ライアンの娘 | |
ケン・ローチ | ケス | |
1971 第25回 | ||
ジョン・シュレシンジャー | 日曜日は別れの時 | |
ミロス・フォアマン | パパ/ずれてるゥ!' | |
ジョゼフ・ロージー | 恋 | |
ルキノ・ヴィスコンティ | ベニスに死す | |
1972 第26回 | ||
ボブ・フォッシー | キャバレー | |
ピーター・ボグダノヴィッチ | ラスト・ショー | |
ウィリアム・フリードキン | フレンチ・コネクション | |
スタンリー・キューブリック | 時計じかけのオレンジ | |
1973 第27回 | ||
フランソワ・トリュフォー | アメリカの夜 | |
ルイス・ブニュエル | ブルジョワジーの秘かな愉しみ | |
ニコラス・ローグ | 赤い影 | |
フレッド・ジンネマン | ジャッカルの日 | |
1974 第28回 | ||
ロマン・ポランスキー | チャイナタウン | |
フランシス・フォード・コッポラ | カンバセーション…盗聴… | |
シドニー・ルメット | オリエント急行殺人事件 / セルピコ | |
ルイ・マル | ルシアンの青春 | |
1975 第29回 | ||
スタンリー・キューブリック | バリー・リンドン | |
シドニー・ルメット | 狼たちの午後 | |
マーティン・スコセッシ | アリスの恋 | |
スティーヴン・スピルバーグ | ジョーズ | |
1976 第30回 | ||
ミロス・フォアマン | カッコーの巣の上で | |
アラン・J・パクラ | 大統領の陰謀 | |
アラン・パーカー | ダウンタウン物語 | |
マーティン・スコセッシ | タクシードライバー | |
1977 第31回 | ||
ウディ・アレン | アニー・ホール | |
リチャード・アッテンボロー | 遠すぎた橋 | |
ジョン・G・アヴィルドセン | ロッキー | |
シドニー・ルメット | ネットワーク | |
1978 第32回 | ||
アラン・パーカー | ミッドナイト・エクスプレス | |
ロバート・アルトマン | ウエディング | |
スティーヴン・スピルバーグ | 未知との遭遇 | |
フレッド・ジンネマン | ジュリア | |
1979 第33回 | ||
フランシス・フォード・コッポラ | 地獄の黙示録 | |
ウディ・アレン | マンハッタン | |
マイケル・チミノ | ディア・ハンター | |
ジョン・シュレシンジャー | ヤンクス |
1980年代
年 | 監督 | 作品 |
---|---|---|
1980 第34回 | ||
黒澤明 | 影武者 | |
ロバート・ベントン | クレイマー、クレイマー | |
デイヴィッド・リンチ | エレファント・マン | |
アラン・パーカー | フェーム | |
1981 第35回 | ||
ルイ・マル | アトランティック・シティ | |
ビル・フォーサイス | グレゴリーズ・ガール | |
ヒュー・ハドソン | 炎のランナー | |
カレル・ライス | フランス軍中尉の女 | |
1982 第36回 | ||
リチャード・アッテンボロー | ガンジー | |
コスタ=ガヴラス | ミッシング | |
マーク・ライデル | 黄昏 | |
スティーヴン・スピルバーグ | E.T. | |
1983 第37回 | ||
ビル・フォーサイス | ローカル・ヒーロー | |
ジェームズ・アイヴォリー | 熱砂の日 | |
シドニー・ポラック | トッツィー | |
マーティン・スコセッシ | キング・オブ・コメディ | |
1984 第38回 | ||
ヴィム・ヴェンダース | パリ、テキサス | |
ローランド・ジョフィ | キリング・フィールド | |
セルジオ・レオーネ | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ | |
ピーター・イェーツ | ドレッサー | |
1985 第38回 | 1985年公開作の監督の候補及び受賞者の記録無し | [1] |
1986 第40回 | ||
ウディ・アレン | ハンナとその姉妹 | |
ローランド・ジョフィ | ミッション | |
ニール・ジョーダン | モナリザ | |
ジェームズ・アイヴォリー | 眺めのいい部屋 | |
1987 第41回 | ||
オリバー・ストーン | プラトーン | |
リチャード・アッテンボロー | 遠い夜明け | |
クロード・ベリ | 愛と宿命の泉 PARTI/フロレット家のジャン | |
ジョン・ブアマン | 戦場の小さな天使たち | |
1988 第42回 | ||
ルイ・マル | さよなら子供たち | |
ガブリエル・アクセル | バベットの晩餐会 | |
ベルナルド・ベルトルッチ | ラストエンペラー | |
チャールズ・クライトン | ワンダとダイヤと優しい奴ら | |
1989 第43回 | ||
ケネス・ブラナー | ヘンリー五世 | |
スティーヴン・フリアーズ | 危険な関係 | |
アラン・パーカー | ミシシッピー・バーニング | |
ピーター・ウィアー | いまを生きる |
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
年 | 監督 | 作品 |
---|---|---|
2020 第74回 | ||
クロエ・ジャオ | ノマドランド | |
リー・アイザック・チョン | ミナリ | |
セーラ・ガヴロン | Rocks/ロックス | |
シャノン・マーフィ | ベイビーティース | |
トマス・ヴィンターベア | アナザーラウンド | |
ヤスミラ・ジュバニッチ | アイダよ、何処へ? | |
2021 第75回 | ||
ジェーン・カンピオン | パワー・オブ・ザ・ドッグ | |
ポール・トーマス・アンダーソン | リコリス・ピザ | |
オードレイ・ディヴァン | あのこと | |
ジュリア・デュクルノー | TITANE/チタン | |
濱口竜介 | ドライブ・マイ・カー | |
アリーム・カーン | アフター・ラヴ | |
2022 第76回 | ||
エドワード・ベルガー | 西部戦線異状なし | |
パク・チャヌク | 別れる決心 | |
トッド・フィールド | TAR/ター | |
ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス | |
マーティン・マクドナー | イニシェリン島の精霊 | |
ジーナ・プリンス=バイスウッド | ウーマン・キング 無敵の女戦士たち | |
2023 第77回 | ||
クリストファー・ノーラン | オッペンハイマー | |
ブラッドリー・クーパー | マエストロ: その音楽と愛と | |
ジョナサン・グレイザー | 関心領域 | |
アンドリュー・ヘイ | 異人たち | |
アレクサンダー・ペイン | ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ | |
ジュスティーヌ・トリエ | 落下の解剖学 |
参考文献
- ^ a b “Awards Database: Search our record of winners & nominees, Year of Presentation: 1986, Award: Film”. British Academy of Film and Television Arts. 2020年1月19日閲覧。
- ^ BAFTA Award Winners 2015 —— Full List Of BAFTA Awards Winners — Deadline
- ^ BAFTA Award Winners 2016: Full List - Variety
- ^ Baftas 2017: full list of winners|Film|The Guardian
- ^ BAFTA 2018: Full Winners List - Variety
- ^ The full list of winners at the 2019 Bafta film awards|Film|The Guardian
- ^ Baftas 2020: Sam Mendes film 1917 dominates awards - BBC News
「英国アカデミー賞 監督賞」の例文・使い方・用例・文例
- その年,ワイルダー監督は,作品賞,監督賞,脚本賞を受賞した。
- 北野監督,ベネチア映画祭で監督賞を受賞
- 第60回ベネチア国際映画祭で,56歳の同監督は,時代劇「座(ざ)頭(とう)市(いち)」で銀(ぎん)獅(じ)子(し)賞(監督賞)を獲得した。
- 同映画は,11の賞にノミネートされ,最優秀作品賞と最優秀監督賞を含む11の賞すべてを獲得した。
- イーストウッド氏は,今年のアカデミー賞で監督賞にノミネートされた。
- クリント・イーストウッドさんは,監督賞と,また,老トレーナーを演じて主演男優賞にもノミネートされていた。
- マーティン・スコセッシ監督は監督賞に5度目のノミネートを受けたが,獲得しなかった。
- 作品賞,監督賞,編集賞,脚色賞を受賞した。
- 1997年には,初めての劇場用映画「萌(もえ)の朱(す)雀(ざく)」がカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞した。
- その6つの賞には最優秀監督賞,最優秀撮影賞,最優秀録音賞が含まれている。
- キャスリン・ビグローさんの監督作「ハート・ロッカー」が作品賞や監督賞など6つの賞を受賞した。
- ビグローさんは女性として初めて監督賞を受賞した。
- 今年は「英国王のスピーチ」が作品賞,監督賞,主演男優賞,脚本賞の主要4賞を受賞した。
- この映画のリチャード・リンクレイター監督が監督賞を受賞し,パトリシア・アークエットさんが映画の主人公メイソンの母親役で助演女優賞を受賞した。
- 彼はそのシーズンのフランス年間最優秀監督賞に選ばれた。
- 黒沢清(きよし)さん(59)が自身の映画「岸辺の旅」で「ある視点」部門の監督賞を受賞した。
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