胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭の花言葉の由来
#胡蝶蘭の見た目からつけられたという説胡蝶蘭の花はヒラヒラとしており、蝶が羽を広げ舞っているように見える。その姿を「幸福が飛んでくる」ようなイメージで捉え、そのまま花言葉に結びつけた、という見解がある。
#ギリシャ語の語源に由来する説
胡蝶蘭は、ギリシャ語で「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス・アフロディテ)」という。ギリシャ神話の豊穣と美と愛の女神アフロディテに由来するため、胡蝶蘭の花言葉は「純粋な愛」や「愛」、「あなたを愛しています」など愛に関するものが多いという説がある。
胡蝶蘭の英語の花言葉
胡蝶蘭の英語の花言葉は「love(愛情)」、「beauty(美)」、「luxury(高級、豪華さ)」、「refinement(上品、優雅)」、「refinement(洗練)」である。西洋の花言葉では、愛や美に関する花言葉だけでなく、豪華や上品など品格の高さを表す花言葉もつけられている。また、気高い花だと認識されている一方で、「Gaiety(陽気)」という花言葉も持つ。フランスではより艶めかしいイメージを持たれているようで、「Séduction(誘惑)」という官能的な花言葉がつけられている。胡蝶蘭花色別の花言葉の解説
#白の胡蝶蘭の花言葉:「純潔」白の胡蝶蘭は、純白の美しい花を咲かせる。澄んだ白さが「純潔」のイメージと重なるため、つけられた花言葉である。愛の女神アフロディテを語源とする花であるため、結婚祝いや結婚式のデコレーションなどに使われることが多い。
#ピンクの胡蝶蘭の花言葉:「あなたを愛しています」
ピンクは華やかで可愛らしい色であるため、愛を告白するのにぴったりだとして「あなたを愛しています」という花言葉がつけられている。男性が好きな女性に贈るだけでなく、母の日のプレゼントとしても定番の花である。
#青の胡蝶蘭の花言葉:「愛」、「尊敬」
青の胡蝶蘭は、白の胡蝶蘭に青色の染料を吸わせて開発された新種である。2021年に誕生し、比較的新しいため希少種でもある。人工的に青い胡蝶蘭を作るのは難しく、計り知れない労力を費やして作られた。胡蝶蘭に対する「愛」や「尊敬」がないと生み出せなかったとして、これらの花言葉がつけられたという。尊敬する人や愛する人に贈るのに向いている。
#リップ系色の胡蝶蘭の花言葉:「寿」
リップ系色とは、白い胡蝶蘭の中心部分がリップをつけたように赤く色づいているものである。紅白のおめでたい色味であることから、「寿」という花言葉がつけられている。結婚祝いや入学祝、長寿祝など、おめでたいイベントでの贈り物として選ばれることが多い。
#黄色の胡蝶蘭の花言葉:「進出」、「活発」、「商売繁盛」
黄色は金運を呼び込む色と認識されているため、「商売繁盛」という花言葉がつけられた。また、黄色は見るだけで活力が溢れる色であるため、「進出」や「活発」などの花言葉がつけられたという説がある。開業祝や開店祝などのプレゼントに好まれるほか、元気がない人に贈るのにも適している。
胡蝶蘭本数別の花言葉の解説
胡蝶蘭に独特の「本数別の花言葉」は特にない。参考までに花全般の本数別の花言葉は次のようである。
・1本:「あなたが運命の人」
・3本:「愛している」
・4本:「一生愛し続ける」
・6本:「あなたに夢中」
・8本:「思いやりに感謝」
・9本:「いつも一緒にいよう」
・15本:「ごめんなさい」
・16本:「不安な愛」
・17本:「絶望の愛」
・40本:「永遠の愛を誓う」
・50本:「永遠」
・99本:「永遠の愛」
・108本:「結婚してください」
本数別の花言葉にはポジティブなものとネガティブなものがあるため、花束を贈る時には留意すべきかもしれない。特に、15本から17本はネガティブな花言葉が続くため、気になる場合はこれらの本数を避けられたい。
プロポーズにおいては、12本の花を贈ると幸せになれるというジンクスがある。結婚式のブーケも、12本の花束が使われることが多い。ピンクの胡蝶蘭を8本贈り「あなたを愛しています」、「思いやりに感謝」というダブルの花言葉をつけて母の日に贈ったり、青色の胡蝶蘭を4本贈り「愛」と「尊敬」を持って「一生愛し続ける」というメッセージを込めることができる。
胡蝶蘭の怖い花言葉
胡蝶蘭に怖い花言葉はないが、胡蝶蘭には怖い伝説がいくつかある。とはいえ、それらの伝説が花言葉に直結している例は特に見いだせない。#蘭のギリシャ神話
ヤギの足と角を持つ半神半獣の精霊サテュロスは、酒の神ディオニューソスに仕えていた。サテュロスは酒癖が悪かったが、彼の息子のオルキスも同じように酒癖が悪く女性を追いかけ回す厄介者であった。ある年、ディオニューソスの祝祭日に酒に酔ったオルキスがディオニューソスの女司祭を穢そうとしたため、人々がオルキスを止めようと掴み掛りバラバラに引き裂いてしまった。サテュロスはここまでひどい仕打ちをするのはあんまりだと神々にオルキスを助けてほしいと懇願したが、普段から厄介者であった彼を助ける神はなかった。ただ、バラバラに引き裂いたのは哀れであると、オルキスを奇妙な形の蘭の花に変えたという胡蝶蘭の誕生の神話がある。
#ベトナムの蘭の伝説
昔、ベトナムにホアランという美しい娘がおり、その美しさに囚われた多くの男が結婚を申し込んだ。男たちはホアランを手に入れるために多大な財産や時間を費やしたが、彼女は誰にも興味を示さなかった。男たちの中には心を病み、自害したり自暴自棄になったりする者もあった。この状況を見た愛の神はホアランがムンカイという男を好きになり、彼女に求婚した男たちと同じように恋に悩むように仕向けた。何度求愛してもムンカイに受け入れてもらえずふさぎ込んでいたホアランの前に、魔女が現れた。
魔女は、ホアランが魂を渡すならムンカイが他の女のことを考えられないようにしてやると言った。どうしてもムンカイに求愛を受け入れてほしかったホアランは、魔女との取引に応じた。しかし、ホアランが喜び勇んでムンカイに会いに行くと、彼は樹木に変わっていた。樹木となってしまったため、他の女のことを考えられなくなっていたのである。悲しみに暮れたホアランは、樹木となったムンカイに絡まる蘭の花になったという伝説がある。
#蘭の怖い都市伝説
蘭ハンターのバッテンという男が、珍種の蘭を採取するためにインドネシアのアンダマン島を訪れたが、ジャングルの奥地でヒルに全身の血を吸いつくされてしまい命を落とした。亡くなったバッテンの手には蘭の根茎が握られており、蘭愛好家のウェッダバーンという男が買い上げた。彼が買取った根茎を温室で育てると、木根のように巨大な蘭に成長した。どんな花が咲くのか期待しながら成長を待っていると、青紫色と金色の美しい花を咲かせた。
ウェッダバーンは間違いなく新品種であると確信し、これで蘭愛好家として自分の名を知らしめることができると喜んだ。しかし、蘭の生育環境を整えようと温室に入ると、蘭の甘く強い香りに眩暈を覚えその場で倒れてしまった。ウェッダバーンが温室から戻ってこないため家政婦が見に行くと、彼が蘭に絡みつくような姿で倒れていた。だが、よく見てみると蘭の根がウェッダバーンに絡みついており、根を取り除くと肌にはヒルに吸い付かれたような跡があり、蘭からは血が滴っていたという怖い都市伝説がある。
胡蝶蘭には怖い伝説があるだけでなく、見た目も他の花とは異なるユニークな形をしているため、怖いイメージを持たれていることが考えられる。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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