統制軍関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 04:33 UTC 版)
上陰 龍二郎(かみかげ りゅうじろう) 声 - 置鮎龍太郎 統制軍軍務省次官補。政府内では蒼き鋼に対して当初から好意的だった人物で、人柄も温厚。群像のことを高く買っており、イ401に振動弾頭の移送を依頼してくる。その際、報酬の一部として蒼き鋼がイ401を所有することを認め、その他の違法行為も帳消しにすることを条件として提出した。また、色々と蒼き鋼に便宜を図ってくれてもいる。周囲より一足早く、蒼き鋼がヒュウガを撃沈した報告を受けた時から「世界の歯車の動き出す音」を感じていたという。 楓首相の片腕的存在で、政府側の描写が成される際によく登場する。政治的に対立していた北良寛の更迭にも一枚噛んでいるが、個人的には北良寛を尊重している様子も伺える。後に次官に昇任。アニメ版 温厚で好人物な原作版から大きく改変されており、冷徹・非情・冷酷な野心家という正反対の人物像となっている。蒼き鋼に対しての態度も原作と異なり、基本的に利用するだけの存在という姿勢。若干敵役気味な立ち位置に変更されており、自らが政府内で実権を握るために行動している。軍内における設定は一部改変されており、刑部邸襲撃がメンタルモデルの確保を目論む陸軍の暴走ではなく、振動魚雷の秘密を霧側に渡さないため蒔絵の抹殺を主目的とした上陰による直接の命令となっている。これにより群像とは決別することになる。『DC』では「環太平洋統一国家構想」を振動弾頭による霧の艦隊亡き後の世界で覇権を握るために米軍のクルツと共に企んでいる。『Cadenza』ではロックされた振動弾頭の解除コードを、悪人ではあっても人類を生存させるという利害の一致によって群像のメッセンジャーであったタカオから託される。 クルツ・ハーダー 声 - 木内秀信 霧の艦隊の海上封鎖によって取り残された元米国海兵隊中尉で、現在は統制軍所属。「元在日米軍組」のトップ。軽いノリの持ち主で、今では日本に完全に帰化している。イ401の制圧を目的として独自にフロッグマンで襲撃しようとしたことがあるが、あっさり看破されて失敗している。現在は白鯨に乗り込み、指揮官クラスの将兵としてイ401との共同作戦を行っている。霧の艦艇「ヴァンパイア」のメンタルモデルとの会合でも、駒城や浦上達と同席してその軽いノリを発揮していた。アニメ版 テレビアニメ版には登場せず、劇場アニメ第1作『DC』に登場する。原作と違って統制軍ではなく米軍の軍人であり、野心家として描写されている。上陰と共に「環太平洋統一国家構想」を企んでいる。 浦上 博(うらがみ ひろし) 統制海軍中将で、戦術技術局局長。群像の父とは知己だった。がっしりした体格に髭面の豪快な男で、群像たちのことを気に入り、横須賀上陸時には何かと世話を焼いた。現在は白鯨に乗り込み、駒城の相談役となっている。ヴァンパイアとの会合を経て、霧と共生するという群像の理想が叶えられる日は案外近いのではないかと考えている。 駒城 大作(こまき だいさく) イ401を援護するべく共に出航した「白鯨級」潜水艦白鯨III艦長。実直な人柄。上陰とは同期で曰く「腐れ縁」。群像と行動を共にしていることで、人類では数少ない海洋戦の経験者にもなっている。真瑠璃をオブザーバーとして受け入れたが、共に戦ううちに歳の差があるにもかかわらず彼女に惚れてしまう。蒼き鋼と行動することで様々な経験を得て霧への考え方が大きく変化してきており、霧の艦艇「レパルス」が追われている場面に出くわした際には蒼き鋼の一員として彼女を助けるために戦いに介入し、離脱する隙を作った。この行動をレパルスの僚艦であるヴァンパイアからは高く評価されており、初会合でもその人柄を高評価されていた。 響 真瑠璃(ひびき まるり) 声 - 花澤香菜(ドラマCD版) 元はイ401のソナー担当で、大戦艦ヒュウガ戦まではクルーとして活動していたが、その後に艦を降りている。現在は統制海軍少尉待遇。海洋技術学院での成績は総合3位。401から降りた理由は群像が「完璧すぎたための弱点に耐え切れなかった」ためとだけ言及されており、詳細は明らかにされていない。
※この「統制軍関係者」の解説は、「蒼き鋼のアルペジオ」の解説の一部です。
「統制軍関係者」を含む「蒼き鋼のアルペジオ」の記事については、「蒼き鋼のアルペジオ」の概要を参照ください。
- 統制軍関係者のページへのリンク