結成と経過とは? わかりやすく解説

結成と経過

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 23:06 UTC 版)

彰義隊」の記事における「結成と経過」の解説

鳥羽・伏見の戦いの後、慶喜江戸城へと移っていた。1868年2月11日新政府対す恭順の意を表し、翌12日上野寛永寺蟄居した。 これに不満な幕臣本多敏三郎幕府陸軍調役の伴門五郎11日檄文発し有志会合持ち掛けた。翌12日集会場所に指定した雑司ヶ谷酒楼茗荷屋」には、一橋家ゆかりの者ら17名が集まり寛永寺謹慎した慶喜復権助命について話し合った2月17日には四谷鮫ヶ橋円応寺に場所を移し30名ほどで会合行っている。 同月21日開かれた会合には、元一橋家家臣幕臣渋沢成一郎招いただけでなく、幕臣以外にも有志求めたため、諸藩藩士旧幕府支持する志士までもが参加している。その結果会合組織へと変化し尊王恭順有志会が結成され、「尽忠報国」(国に報いて忠を尽くす)とともに「薩賊」の討滅記した誓書作成した23日浅草本願寺行われた結成式では、阿部杖策発案で「大義を彰(あきら)かにする」という意味の彰義隊命名し改めて血誓状作成した頭取には渋沢成一郎副頭取には天野八郎投票によって選出され本多敏三郎伴門五郎幹事の任に付いた天野幕臣ではないものの胆力があり、隊士支持受けて中心人物となった旧幕府彰義隊存在新政府対す軍組織受け取られることを恐れ彰義隊治安改善を願う江戸住民対す懐柔兼ねて江戸市中取締任じた結成の噂を聞きつけた旧幕府ゆかりの者のみならず町人博徒侠客参加し、隊が千名超える規模になった4月3日本願寺から寛永寺拠点移動している。 4月11日江戸城無血開城し、慶喜水戸へと退去した。彰義隊士は慶喜千住から下総松戸まで護衛行ったが、彰義隊自体寛永寺止め置かれた。 慶喜水戸移った後も、彰義隊は、寛永寺貫主兼ね同寺に在住する日光輪王寺門跡輪王寺宮)の公現入道親王擁して徳川将軍家霊廟守護名目に、寛永寺拠点として江戸残り続けた幕臣勝海舟武力衝突懸念して彰義隊解散促したが、東征軍明治新政府軍)と一戦交えようと各地から脱藩兵が参加し最盛期には30004000規模膨れ上がる渋沢成一郎慶喜江戸退去したため、彰義隊江戸退去し日光へ退く事を提案したが、天野江戸で駐屯主張したため分裂天野派の隊士一部渋沢暗殺謀ったため渋沢彰義隊離脱渋沢一時期軟禁されたとの説がある)、一時姿を隠していたが、同志とともに飯能(現:埼玉県飯能市)の能仁寺で振武軍を結成し独自に活動展開した飯能戦争参照)。渋沢離脱に伴い彰義隊は隊を再編成したが、天野は頭並の地位止まっている。 江戸開城以降関東地方各地旧幕府陸軍兵士等が盗賊化し幕府復興名目放火強盗働いた彰義隊新政府への敵対姿勢が改まらず、彰義隊隊士の手新政府軍兵士への集団暴行殺害繰り返されていた。事態沈静化願った勝海舟旧幕府首脳は、彰義隊同じく慶喜警護役をしていた幕臣山岡鉄舟輪王寺宮側近覚王院義観会談させ彰義隊への解散勧告行った。しかし義観は彼を裏切り者呼び説得応じなかった。京都明治新政府は、関東騒乱原因一つ彰義隊存在考えた新政府彰義隊江戸警備任務与え懐柔ようとした勝ら旧幕府首脳、また旧幕府首脳江戸治安委任していた東征軍西郷隆盛から職務上の権限取り上げ彰義隊討伐する方針決定京都から西郷代わる統率者として大村益次郎着任した新政府側は、1868年5月1日彰義隊江戸市中取締の任を解くことを通告新政府自身彰義隊武装解除に当たる旨を布告した。これにより彰義隊との衝突事件上野近辺頻発軍務局判事(兼江戸府判事)として江戸着任していた大村益次郎指揮武力討伐決定、同14日彰義隊討伐布告出される

※この「結成と経過」の解説は、「彰義隊」の解説の一部です。
「結成と経過」を含む「彰義隊」の記事については、「彰義隊」の概要を参照ください。

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