結成と政権獲得とは? わかりやすく解説

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結成と政権獲得

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/25 08:25 UTC 版)

救国戦線評議会」の記事における「結成と政権獲得」の解説

救国戦線評議会(以下、FSN)はルーマニア革命最中1989年12月22日結成されルーマニア共産党当局から国家権力奪取した当初評議会議長暫定国家元首)にイオン・イリエスク就任したが、彼はペトレ・ロマンPetre Roman)を臨時首相に任命した当時FSNの主要メンバーとしてはほかにドゥミトル・マジル (Dumitru Mazilu)、シルヴィウ・ブルカン (Silviu Brucan)、ミルチャ・ディネスク (Mircea Dinescu)、イオン・カラミトル (Ion Caramitru) がいた。 FSNルーマニアにおける一党独裁制廃止複数政党制による選挙召集布告した。それから間もなく共産党以後2つ重要なルーマニア人による政党として民族農民党現在のキリスト教民主民族農民党 / PNŢCD)と国民自由党PNL)がそれぞれ政党登録した当初選挙への候補擁立行わない方針だったが、革命から1カ月余り経た1990年2月6日FSN組織政党化し革命後初となる自由選挙候補者擁立する方向転換一方で、旧共産党において重要党員であった者をほぼ包括していたFSN政党化は、一部国民からルーマニアから共産主義追い出されないのではないかという不安ももたらした。 これを受けて野党国民自由党民族農民党は反FSNデモ1990年1月下旬2月下旬展開した。それに対してイオン・イリエスク労働者階級に「国を動揺させようとするファシスト勢力」に対す批判を行うと同時にFSN対す支持呼びかけた。 その後FSN暫定政府への他政党参加容認することとなり、新し統治組織として暫定国家統一評議会(Consiliul Provizoriu de Uniune Naţională, CPUN)が発足した。CPUNは1990年2月初頭から5月選挙実施までの間国家運営行なったが、FSNによる支配依然として続いた1990年5月20日行われた選挙によって正式な政府発足しイオン・イリエスク大統領就任した。イリエスクは他の東欧革命起こった国の首脳とは異なり社会主義維持する意向示していた。そのことなどを受け、選挙へのFSN参加反対するデモ (Golaniad)が4月から7月13-15日までの52日間わたって以前デモよりもはるかに大規模実施された。しかし最終的にデモ暴力的な手段によって鎮圧された。

※この「結成と政権獲得」の解説は、「救国戦線評議会」の解説の一部です。
「結成と政権獲得」を含む「救国戦線評議会」の記事については、「救国戦線評議会」の概要を参照ください。

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