第3次報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 08:48 UTC 版)
2007年12月25日に、福田内閣に第3次報告を提出した。 本文は『社会総がかりで教育再生を』と題され、「~学校、家庭、地域、企業、団体、メディア、行政が一体となって、全ての子供のために公教育を再生する~」という副題が添えられた表紙を含めA4版19ページのものである。なお、第1、2次報告は和文・英文の本文が発表されたが、第3次報告では和文のみの発表となった。 「七つの柱」とされた報告書の内容は以下の通りである。 1. 学力の向上に徹底的に取り組む ~未来を切り拓く学力の育成~ 全国学力調査、PISA調査の結果を徹底的に検証し、学力向上に取り組む 「6-3-3-4制」を弾力化する 英語教育を抜本的に改革する、今の時代に求められる教育を充実させる 「大学発教育支援コンソーシアム」の推進により新しい教育モデルを創出し、実証する 2. 徳育と体育で、健全な子供を育てる ~子供たちに感動を与える教育を~ 徳育を「教科」とし、感動を与える教科書を作る 運動・食育・生活習慣が一体となった体力向上とスポーツの振興を図る 体験活動により子供の心と体を育てる 3. 大学・大学院の抜本的な改革 ~世界トップレベルの大学・大学院を作る~ 大学・大学院教育の充実と、成績評価の厳格化により、卒業者の質を担保する 国立大学法人は、学部の壁を破り、学長リーダーシップによる徹底したマネジメント改革を自ら進める 「国際化」「地域再生」に貢献する大学を目指す 大学・大学院を適正に評価するとともに、高等教育への投資を充実させる 4. 学校の責任体制の確立 ~頑張る校長、教員を徹底的に応援する~ 学校のマネジメント改革を行い、校長がリーダーシップを発揮できるようにする 子供の教育に専念できるよう教員を応援する 5. 現場の自主性を活かすシステムの構築 ~情報を公開し、現場の切磋琢磨を促し、努力する学校に報いる~ 学校の情報を公開し、保護者、地域の評価、参加により、学校の質を向上する 適正な競争原理の導入により、学校の質を高める 多様な分野の優れた社会人等から教員を大量に採用し、学校を活性化させる 教員養成を抜本的に改革する 学校の適正配置を進め、教育効果を高める 6.社会総がかりでの子供、若者、家庭への支援 ~青少年を健全に育成する仕組みと環境を~ 子供、若者、家庭に対し、教育、福祉、警察、労働、法務等の連携システムを作り、総合的に支援する 有害情報から子供を守るため、全ての子供の携帯電話にフィルタリングを設定する 幼児教育を充実する、子育て家庭、親の学びを地域で支援する 7. 教育再生の着実な実行 動き出す教育再生 教育再生の実効性の担保、フォローアップ
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