海面上昇量の予測とは? わかりやすく解説

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海面上昇量の予測

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 19:31 UTC 版)

海面上昇」の記事における「海面上昇量の予測」の解説

地球全体気温上昇し陸上氷床氷河融解海水膨張が起こると、海面上昇海水準変動)が発生する北極海南極海に浮かぶ海氷場合は、融解のみを考慮すれば、海面の上昇にはほぼ寄与しないといえる。ただし、海水準変動の原因には、地盤沈下隆起沈降侵食気圧変化などもあり、厳密にはこれらも考慮した上で全地球的には温暖化により海面上昇していると考えられている。 第4次報告書によれば実測による海面水位平均上昇率は、1961 - 2003年の間で1.8±0.5mm/年、20世紀通して1.7±0.5mm/年だった。また、ここ1993 - 2003年の間に衛星高度計により観測され海面上昇3.1±0.7mm/年と大きかったそのうち熱膨張による寄与がもっと大きい値を示しており(1.6±0.5mm/年)、ついで氷河氷帽融解(0.77±0.22mm/年)、グリーンランド氷床融解(0.21±0.07mm/年)、南極氷床の融解(0.21±0.35mm/年)の順で寄与大きい。その他の要因影響幅は、上記要因より小さいと見られている。 2100年までの海面上昇量の予測は、IPCC第3次報告書 (2001) では最低9 - 88cm の上昇、第4次報告書 (2007) では、最低18 - 59cmの上昇としている。しかしこれらのIPCCモデルでは西南極グリーンランド氷河流出速度加速する可能性考慮入っていない。近年観測では実際に大規模な融雪流出速度加速観測されていることから、上昇量がこうした数値顕著に上回ることが危惧されている。AR4以降氷床等の融解速度変化考慮した報告では、今世紀中の海面上昇量が1 - 2m超える可能性複数グループによって指摘されている。#南極氷床の融解参照2011年NASA研究者カリフォルニア大学アーバイン校UCI)の地球システム科学教授であるエリック・リグノ(Eric Rignot)氏は、南極グリーンランド氷河流出も考慮したうえで、2050年までの海面上昇32cm予測した。(Rignot E.; I. Velicogna, M. R. van den Broeke, A. Monaghan, and J. Lenaerts (2011). "Acceleration of the contribution of the Greenland and Antarctic ice sheets to sea level rise" )

※この「海面上昇量の予測」の解説は、「海面上昇」の解説の一部です。
「海面上昇量の予測」を含む「海面上昇」の記事については、「海面上昇」の概要を参照ください。

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