第3巻: ドリームカントリーとは? わかりやすく解説

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第3巻: ドリームカントリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:48 UTC 版)

サンドマン (ヴァーティゴ)」の記事における「第3巻: ドリームカントリー」の解説

独立した短編4篇からなる第1話 Calliope にはホラーコミックの作画名高いケリー・ジョーンズ(英語版)が「ユニバーサル・ホラー風」のアート提供した第2話 A Dream of a Thousand Cats主役となる物語で、引き続きジョーンズ作画担当した第3話 A Midsummer Night's Dream(『夏の夜の夢』)はドリームウィリアム・シェイクスピア表題戯曲を書かせたというストーリーで、シリーズ最高傑作呼ばれることもあり、1991年世界幻想文学大賞短編賞)を受賞した作画手掛けたチャールズ・ヴェス(英語版)はファンタジーおとぎ話ジャンルを得意としており、『夏の夜の夢』の戯曲本挿絵描いたこともあった。第4話 Façadeシリーズ中でもやや例外的なエピソードで、通常のDCユニバース所属するヒーローキャラクタースポット当てられている。ペンシラーオリジナル作品『ディスタント・ソイル(英語版)』で知られるコリーン・ドラン(英語版)である。この巻は収録号が少ないため、第1話 Calliopeスクリプト併せて収録された。 Calliope 作家として行き詰っていたリチャード・マドックは、老齢作家からギリシア女神ムーサ一柱であるカリオペ譲り受け自宅監禁してレイプすることで霊感を得る。カリオペ三位一体母神メレテームネーメーアオイデー呼び出して救い求めるが、女神たちにその力はない。一縷の望みとして、かつてカリオペとの間に子をもうけたオネイロスドリーム)の名が挙げられ、彼と憎み合う関係になっていたカリオペ絶望する。やがて長年幽閉から逃れたドリーム救出現れ、かつての冷厳さを知っていたカリオペ驚かせるドリームマドックに無限のアイディア与えて狂気追いやった。 「カリオペ」のプロット刊行後2–30年経つと非常に一般的なものとなったウェブメディア「ストレンジ・ホライズン」は類型的なプロット列挙する記事の中で「創作者ミューズ出会って霊感を得る。多くミューズ監禁する」というものを挙げた作者ニール・ゲイマンはこの記事言及し、「カリオペ」の執筆以前同様の物語読んだ記憶はなく、自作ミーム源流となった可能性があると述べている。 A Dream of a Thousand Cats そのシャム猫は昔、産んだ子猫たち飼い主殺された。彼女は苦悶の中で眠りにつき、「夢のドリーム)」から幻視授かる。今とは異な現実において、巨大な体躯持ち矮小な人間たち支配していた。しかし、現実形作っているのは夢だと説く予見者が人間中に現れ、夢を通じて世界人間の世界入れ替えたのだった目覚めたシャム猫伝道の旅を始め猫たち説く。ほんの千匹のあるべき現実夢に見たならば、世界はそれに従うだろうと。聞き手多く物語をただ楽しんだが、白い子猫心からそれを信じたA Midsummer Night's Dream 1593年ウィリアム・シェイクスピア一座ドリーム依頼により新作夏の夜の夢』の野外公演を行う。地上絵巨人英語版)が開いた扉から現れたのは、妖精国から招待され観客たちだった。その中には劇に登場するティターニアオーベロンロビン・グッドフェローパック)らもいた。 観衆は劇を大いに楽しみ、パック賛辞を漏らす。それは実際に起きたことではないが、にもかかわらず現実真の反映なのだと。パック自身演じ役者眠らせて代わりに舞台上がる一方インド人取り替え子演じていたシェイクスピア息子ハムネット(英語版)はティターニア魅入られるが、舞台のことしか頭にない父親はそれを見過ごすドリームシェイクスピアにこの戯曲依頼したのは、かつて地上住んでいた妖精たち物語豊かにしてくれたことへの礼として、人間の間に彼らの記憶残そうしたためだった。終幕近づき妖精たち地上に留まれる時間尽きていく。しかしパックは去ることを拒み、『夏の夜の夢』の結びの台詞を口にしながら闇の中消える。ハムネットは早世したことが伝えられるシェイクスピアは前巻の短編 Men of Good Fortuneドリーム出会ったシリーズ最終話ではもう一つ戯曲『テンペスト』題材となる。ロビン・グッドフェロー第9巻再登場する。 Façade レイニーはかつてスーパーヒーローだったが、体の化学組成変える能力制御できなくなって引退し異様な姿を恥じて引きこもっている旧友から食事誘われレイニーは、醜い素顔を隠すため鉱物質の顔面作り出して出かけるが、それが剥がれ落ちてしまい、アパート逃げ帰る通りがかったデスは古い仮面捨てるようレイニー諭すが、彼女は死を望み、自らの不死身能力を嘆く。根負けしデス明かす宿敵アペプ対抗するため、レイニーを含む多く人間変身の力を授けた太陽神ラーは、実際に数千年前にすでに戦い終えていた。しかし神話は「夢の国」に残り人々縛り続けるのだという。デス勧め従いレイニー沈みゆく太陽向けて解放を願う。

※この「第3巻: ドリームカントリー」の解説は、「サンドマン (ヴァーティゴ)」の解説の一部です。
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