第2次ティアマト会戦とは? わかりやすく解説

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第2次ティアマト会戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「第2次ティアマト会戦」の解説

宇宙暦745年/帝国暦436年12月5日11日帝国軍同盟軍戦い同盟軍兵力は5個艦隊/艦艇48,000隻/3636000人。総司令官当時同盟軍宇宙艦隊司令長官であるブルース・アッシュビー大将35歳艦隊司令官ウォーリックジャスパーコープファンベルティーニの各中将総参謀長ローザス中将含め全員730年マフィアであり、各人艦隊指揮能力は非常に高かったが、今回はなぜかアッシュビーが異様に高圧的な態度であったため、各提督(特にコープ)から不平の声が挙がっていた。これが後にヤン調査担当するアッシュビーの謀殺疑惑繋がっていく。なお、当時19歳軍曹だったアレクサンドル・ビュコック砲術下士官として戦線参加している。 一方帝国軍兵力は7個艦隊/艦艇56,000隻/将兵650万人OVA版データ原作小説では同盟側のデータとしてややあいまいな幅が記述されている)。総司令官当時帝国軍宇宙艦隊司令長官であるツィーテン元帥55歳艦隊司令官はシュリーター、コーゼル(以上大将)、ミュッケンベルガー(グレゴール父親)、シュタイエルマルクカイト、カルテンボルン(以上中将)。特にミュッケンベルガーは、この戦い叔父である故・ケルトリング軍務尚書一族弔い合戦みなして必ず勝つよう将兵訓辞したが、これに対しシュタイエルマルクは「敵将一人討ち果たしよしとするのでは、帝国軍の鼎の軽重問われる」と批判的であった。またそのシュタイエルマルク冷徹な孤高ぶりから、同僚上官から敬遠され、さらに平民出身のコーゼル大将と、シュタイエルマルクを除く他の貴族出身提督たちとは互いに嫌いあっている状態で、両軍ともかなりいわゆる人の和」を欠いていた。なお、コーゼル艦隊情報参謀として、クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー大佐参加している。 両軍12月4日にほぼ正対し、翌5日9時50分から砲撃戦開始された。艦隊運用による一進一退激戦が続く中、6日14時30分、コープ同盟11艦隊攻撃によりミュッケンベルガーが戦死その後同盟軍はカルテンボルンを戦死させ、カイト重傷負わせるなど戦果上げていったが、帝国軍シュタイエルマルク艦隊中心にコープの第11艦隊突破阻止するウォーリック第5艦隊後背突いて迂回攻撃撃退するなど善戦し8日から10日にかけて戦況膠着した。11日16時40分、帝国軍は繞回運動によって同盟軍挟撃包囲しはじめ、同盟軍第9艦隊ベルティーニは敵攻勢の中戦死した。しかし1810分、アッシュビーが強引に艦隊から抽出編成した直属艦隊帝国軍左側面から突入して帝国軍壊乱させ、同盟軍帝国軍を逆包囲したここから50分までが、いわゆる軍務省にとって涙すべき40分となり、帝国軍はコーゼル、シュリーター両大将戦死シュタイエルマルク艦隊以外の全軍総崩れとなり、指揮官層を多数失って再起十年かかるほどの損害受けて勝敗決した。この戦いの中をケーフェンヒラーは辛くも生きのび、以後半世紀捕虜として過ごした。 だが同日19時7分、同盟旗艦ハードラック」に流れ弾命中し艦橋まで被害広がった。アッシュビーは爆発によって飛来し破片腹部切り裂かれ19時9分に死亡した。 アッシュビーの死後730年マフィア解散し二度と華々しい武勲挙げるともないまま個人的な交友途絶えがちとなっていった。一方、アッシュビー戦死聞いた帝国軍は、戦いそのもの惨敗忘れるほど狂喜したが、上層部はより冷静に大敗北を受け止めイゼルローン要塞建設決意した完成宇宙暦767年/帝国暦458年)。 そして、この敗北による指揮官層の喪失補充するため、それまで極めて珍しかった平民将官登用大々的行われるようになった。だが、それはゴールデンバウム王朝基盤であった貴族による軍事力独占揺るがす両刃の剣でもあった。また、良き父、良き夫、よき当主でもあった貴族指揮官大量死は当然貴族階級全体衰退劣化加速させ、約二世代後のラインハルト同世代若手貴族たちは、敵として恐れるに足らぬどころか日常レベルでのモラル軍規すら保てぬほどの醜態をさらすようになった

※この「第2次ティアマト会戦」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「第2次ティアマト会戦」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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