研究経緯とは? わかりやすく解説

研究経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 16:39 UTC 版)

山本哲三」の記事における「研究経緯」の解説

山本哲三神奈川県立小田原高等学校から早稲田大学商学部進み松原昭教授の下、P.スイージーの『独占資本』とK.マルクスの『資本論の手ほどきを受けた学生時代宇野弘蔵経済原論降旗節雄科学イデオロギー」に感銘を受け、北海道大学大学院経済学研究科進んだ修士論文は「マルクス領有法則転回について」である。大学院時代降旗指導の下でマルクスの『マルクス・エンゲルス全集』の主だったものをノート取りながら通読しマルクスの『経済学批判要綱』を精読した。このように若き宇野学徒として原理上の諸問題取り組んだ降旗編著の『経済学原理論―論争史解明』、『宇野弘蔵世界』)。本人宇野学徒としての成果は『資本論国家』に集大成され、その出版筑波大学から経済学博士号を取得している。この著はカナダヨーク大学R・アルブリトンの近代国家法治国家考え方一致し彼の来日を縁にアルブリトン『資本主義発展段階論』を翻訳している。 その後龍谷大学奥村宏教授創設した民営化研究会および1993年から1994年ケンブリッジ留学契機山本は、宇野理論から遠ざかることになったとりわけケンブリッジでは応用経済学研究所所長デイビッド・ニューベリーの民営化研究会参加しH.R.,ヴァリアンおよびD.M.,クレプスミクロ経済学研究数学勤しむようになった。この時期成果が『市場政府か』である。ちなみにこの研究会にはR.グリーンM.A.,アームストロングらが参加していた。 以降一貫して規制改革民営化研究続け、その成果は『プライスキャップ規制』、『規制改革経済学』、『ネットワーク産業規制改革』および『規制影響分析入門』等にまとめられている。また、グローバル化の下、日本経済大きな変化予感しつつ、いまだ軽視されていたM&A戦略重要性説いた書物(『M&A経済理論』)も出版している。 山本は、90年代後半からいくつかの省庁審議会委員務めたが、とりわけ国土交通省鉄道運賃検討委員会において価格上限制の導入内閣府物価安定政策会議において規制影響分析導入政策評価法の改正)に尽力したまた、2003年から2004年には、パリOECD本部コンサルタントとして赴き、パブリック・ガバナンス部局で、OECD参加国における規制改革実施状況レビュー参画し、とりわけ日本規制改革レビュー助言的な役割果たしたOECD編『脱規制大国日本』)。 近年になって山本オークション理論研究精力注ぎ、それとの関連コンセッションとりわけ水道事業コンセッションに力を注いでいる。早稲田大学水循環システム研究所』の創設はそうした山本研究活動一環である。

※この「研究経緯」の解説は、「山本哲三」の解説の一部です。
「研究経緯」を含む「山本哲三」の記事については、「山本哲三」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「研究経緯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「研究経緯」の関連用語

研究経緯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



研究経緯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの山本哲三 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS