目的と任務とは? わかりやすく解説

目的と任務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 08:42 UTC 版)

デンマークの軍事」の記事における「目的と任務」の解説

デンマーク国防軍の目的と任務は法によって規定されているが、最新の法は2001年2月27日法第122号であり、同法2001年3月1日から施行される。これは3つの目的6つ任務構成されている。 目的については紛争戦争防止デンマーク主権維持人権に関して世界平和的開発推進定められている。任務については同盟戦略に従い北大西洋条約機構NATO)への参加デンマーク領内グリーンランドフェロー諸島を含む)であらゆる主権侵害撃退非NATO加盟国、特に中部東部ヨーロッパ諸国との防衛協力紛争防止における国際派遣、危機管理人道調停平和維持の他、総防衛参加し一般市民との協同およびこれらの任務遂行するために常時戦力維持することが求められている。 このため国際的活動積極的で冷戦終結以降湾岸戦争皮切りに近年コソボ治安維持部隊国際連合レバノン暫定駐留軍第1常設NATO海洋グループのほかソマリア沖の海賊対策四軍将兵派遣している。 1988年以来デンマーク国防予算安全保障政策政府与野党含めた議会過半数支持の下で複数年度契約によって設定されている。最新国防協定では全軍再構築指向され戦闘構造40%に対し支援構造60%の比率を、戦闘構造60%に増加させ支援構造40%に転換させ即応能力向上させるとしている。これにより、陸軍旅団国外で継続的な短期派遣対応できるよう2,000人の将兵展開する能力維持し標準的義務徴兵制度修正される通常、これは短期徴集兵意味し兵役期間を延長する選択した徴兵のみが即応部隊参加することが認められるデンマーク国防予算2006年度政府支出中でも5番目に大き規模与えられている。国防予算全軍種と全部門が対象として配分される予算の約95%は郷土防衛隊を含む国防軍運用のために支出されそのうち14から21%が新型装備に、約2から約8%が大型艦艇のために、その他の装備施設および計画に約24から約28%が調達割り当てられている。残り前年ごとに応じて賃貸料保守整備費用サービス費用および税の支払い充てられている。 残り国防予算約5%については北大西洋条約機構分担金への特別支出軍種分担支出、特別役務および民生土木工事費、海事安全管理費、国民救助準備および良心的兵役拒否者管理費充てられる。 2012年7月時点では徴兵制施行されており、18歳から32歳までの男子対象女子免除されている。兵役期間は4ヶ月となっている。但し、4ヶ月経過後に希望者は期間延長が可能(期間延長した場合海外へ派兵される可能性がある)。なお、良心的兵役拒否認められており、代替役務制度化されている。デンマーク国籍男子は、18歳になると徴兵検査応じるように求め書類届き医師による健康診断身体測定筆記試験面接を受け、不合格だと訓練免除合格する番号札引いて若い番号順に訓練を受けることとなる。年度ごとに必要人員数というものがあるので、それ以上番号引いた人は訓練免除になる。

※この「目的と任務」の解説は、「デンマークの軍事」の解説の一部です。
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