盛岡高等農林学校、国柱会とは? わかりやすく解説

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盛岡高等農林学校、国柱会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:00 UTC 版)

宮沢賢治」の記事における「盛岡高等農林学校、国柱会」の解説

1915年大正4年4月盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)に首席入学し寄宿舎「自啓寮」に入寮16日入学宣誓式では総代として誓文朗読した翌年特待生選ばれ授業料免除される高等農林では農学科第二部(のちに農芸化学科)に所属し土壌学専門とする部長関豊太郎指導を受ける。関は狷介人物として知られていたが、賢治とは良好な関係を築いたとされるこの頃毎朝法華経読経をしていた。寮で同室になった1年後輩の保阪嘉内親しくなる保阪農村改良志向して進学しており、後の賢治の羅須地人協会構想にも影響与えたと言われる1917年大正6年7月保阪小菅健吉河本義行河本緑石)らと同人誌アザリア』を発行し、賢治は短歌短編寄稿1918年大正7年)、卒業控えた賢治に父の政次郎は研究生として農学校残り徴兵検査延期することを勧めるが、賢治は得業論文腐植質中ノ無機成分植物ニ対スル価値』を提出し検査延期拒否化学工業方面進みたかった賢治は研究生土性調査意欲がなく、検査延期自分倫理観が許さなかった。3月13日保阪嘉内が『アザリア』に発表した作品原因除籍処分となる。賢治は教授会抗議したが通らなかった。15日農学校卒業研究生として残り稗貫郡土性調査にあたる。これは関からの推薦よるものであった。賢治は誠心誠意この仕事打ち込み、休ませてもらった家には法華経印刷物置いていった。またこの頃から5年間、菜食生活をする。4月28日徴兵検査受けて第二乙種合格となり、兵役免除6月30日岩手病院肋膜炎診断受けて山歩き止められた。このため退学申し出たが、土性調査9月まで続け報告書提出した7月4日花巻帰省する際、見送りにきた河本義行に「私の命もあと十五年はありません」と語ったという。8月蜘蛛となめくじと狸』『双子の星』を執筆家族朗読している。 12月26日東京進学した妹のトシ東京帝国大学医学部附属病院小石川分院入院したとの知らせ入り、母のイチ上京病院近く旅館雲台館」に泊まり、翌1919年大正8年3月3日まで(イチ1月15日まで)看病するトシ当初チフス疑いだったが発熱続き肺炎診断される翌年1月になると病状落ち着き、賢治は図書館に通うなどして将来仕事について考え始める。また国柱会館で田中智学講演聞き、盛中同級生阿部孝当時東京帝国大学文学部在学、後に高知大学学長から萩朔太郎の『月に吠える』を借りる。父の政次郎に、東京移住し宝石研磨人造宝石製造などの事業始めて家業転換をはかる計画手紙書き送るが、政次郎は実現性乏し仕事反対3月3日退院したトシ花巻帰り嫌いな家業手伝う生活が始まる。賢治が東京仕入れた「便利瓦(布にアスファルトのようなものを塗ったトタン板代用品)」が良く売れ、賢治はその儲けレコード浮世絵購入した1920年大正9年5月農林学校研究生卒業助教授推薦されたが、父子ともに実業に進む考えであったため辞退する田中智学著『本化妙宗式目講義録』全5巻読破国柱会入信法華信仰強め、寒修行として花巻町内を太鼓を叩き題目唱えながら歩く。また浄土真宗門徒である父を折伏しようと激し口論繰り返した

※この「盛岡高等農林学校、国柱会」の解説は、「宮沢賢治」の解説の一部です。
「盛岡高等農林学校、国柱会」を含む「宮沢賢治」の記事については、「宮沢賢治」の概要を参照ください。

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