百合川サキ編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:26 UTC 版)
れい子の住む街で幼女連続殺人事件が発生する。れい子は警察に協力を要請され、病院に向かうがそこには犯人・百合川サキもいたのであった。 百合川サキ 声:冬馬由美 (幼少期)田上由希子 連続殺人者の高校生(1988年に6歳だった事から、1982年生まれと推測される)。 幼い頃に妹を亡くした(実際は生きている。後述参照)事から妹を欲していた。 お菓子やおもちゃなどで気に入った幼女の気を引いて連れ去り、無理やり妹として扱う。 幼女が自分のいう事を聞いている時は優しいが、少しでも自分を嫌がると躊躇なく殺害する。 れい子を殺すが、自分自身をゾンビ化したれい子に召喚された被害者のゾンビ達に切り刻まれて死亡。享年18歳であった。 稀代のナイフ使い。重さのない包丁で人体の腹部を横薙ぎに両断するほどの腕力の持ち主。投げても百発百中。運動神経も、走っている車に飛び乗るなど常人を遥かに超えている。 文庫版3巻に掲載されている1996年に描かれた短編「妹」に彼女と同じ性質のキャラクターが登場しているが、『百合川サキ』という名は作中には出ていないだけで、実際は彼女自身であることが作者自身のコメントにより判明している。 百合川みどり 百合川サキの妹。姉とは2歳離れている。姉のサキからいじめ(虐待)を受けており、6歳の時に当時8歳だったサキによって階段から突き落とされて植物人間となる(単行本1巻でサキは「妹はちょっとした事故で死んだ」と言っていたが、これは罪の意識から逃れる際に作った偽の記憶である)。 百合川サキ編では写真に6歳の頃の姿が写っているだけであったが、サキ死亡後、精神年齢は6歳のまま10年間の眠りから目覚めた。目覚めた後には心底でサキを恐れながらも姉のような存在を欲している様子を見せ、夏美を「お姉ちゃん」と仰いだ際に拒絶され、暴力を受けたことで狂気に目覚めて夏美を殺害する。 階段から突き落とされた際に頭を打ったことから運動に関わる神経の異常発達が起こり、成人男性を腕一振りで吹き飛ばす力を持つ。 娘を殺されたショックにより発狂した秋山にメスで首を切られ死亡。 秋山 百合川みどりを担当する女医。下の名前は不明。元夫の兵頭は暴力団幹部。 殺人鬼の妹の烙印を押されたみどりを献身的に支え、みどりの精神の成長を助けるために娘の夏美を友達として紹介した。しかし、狂気に目覚めたみどりに娘の夏美を殺され、手首を切って自殺を図る。これは悲しみによるものではなく、自分とみどりが同じ希少の血液型であることを利用しておびき出すためであり、れい子に説得されて罪を償う決心をしたみどりの輸血によって意識を取り戻すと彼女の首にメスを刺して殺害し、自身も笑いながら首を切って自殺した。 夏美 秋山の娘であり、女子高生。れい子の数少ない友達であった。根は悪くないが若干短気で気性が荒い。 母親がみどりばかり気にかけていることに対して不快感を覚えている模様であったが、みどりをそれなりにかわいがってはいた。しかしみどりの素性を知ってからは自身に懐いたみどりを一転して拒絶し、暴力を加えた結果として狂気に目覚めたみどりに殺害された。 兵頭 秋山の元夫であり夏美の父親。暴力団「兵頭組」の幹部。 娘の夏美を殺された敵を討つために配下の殺し屋を動員するも、結果として殺し屋は全員殺されてしまった。 百合川姉妹の両親 高級邸宅を構えて家政婦を抱えるほどの資産家である一方、幼少期からサキとみどりを徹底して放任してきた。サキがみどりに虐待を加えている様子を目撃してその残虐性を知りながら見て見ぬふりを決め込んだ上、問題を放置するも同然の形でサキを置いて海外に移住した。 騒動に最後まで無頓着であったその一方、殺人鬼に身を落としたサキが描いた絵や作文を出版して大儲けしている。
※この「百合川サキ編」の解説は、「ゾンビ屋れい子」の解説の一部です。
「百合川サキ編」を含む「ゾンビ屋れい子」の記事については、「ゾンビ屋れい子」の概要を参照ください。
- 百合川サキ編のページへのリンク