異世界人関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「異世界人関連」の解説
勇者 魔王から世界を救うために召喚魔法によって異世界から呼び寄せられる異世界人、並びに彼らに与えられる称号。「転移者」の一種で、隠し称号に「祝福:パリオン神」を持つ。勇者召喚の秘儀は魔神に悩まされたパリオン神が竜神アコンカグラから与えられたものだと伝わっている。聖剣の力を引き出せる唯一の存在であるが、立場ではなく称号が重要で、勇者召喚されていなくても称号があれば力を引き出すことができる。その歴史は1300年以上とされ、シガ王国初代国王である王祖ヤマトやサガ帝国初代皇帝も異世界から召喚された勇者。召喚には莫大なコストがかかるらしく、普通は魔王の季節に合わせてその数年前に呼び出し訓練を積ませるという形式をとっている。また、魔王を倒すことで称号が「真の勇者」へと変化し、召喚勇者であれば「元の世界に帰るかどうか」を自分の意思で決める機会が与えられる。 勇者の従者に「神授のお守り(タリスマン)」という神器がパリオン神から授けられる。これには複数名が同時に同じ魔法を詠唱し戦術魔法の威力や精度を上げる「詠唱同期」など幾つもの便利な機能があるほか、人々の祈りや従者の命数を糧に遠方の勇者を呼び寄せる「勇者召喚」の奇跡を起こすことが出来る。 基本的にはサガ帝国の召喚魔法によって呼び寄せられた者を指すが、それ以外の人間でも上級魔族などの強大な存在を倒すことで勇者の称号を得ることもできる。彼らは「成り上がり」とも呼ばれ、これにはサトゥーやユイカが該当する。 転生者 元の世界で事故や病気などで命を落とし、異世界に転生した人間。アリサやゼンがこれに当たる。主な特徴として前世からの記憶や知識を引き継いでいる他、転生する際に神によって「ユニークスキル」を与えられることがある。紫色の髪を持って産まれることが多く、紫色の髪の場合は必ずユニークスキルを所持していると言われている。ユニークスキルや前世の知識は必ずしも良い方向に働くとは限らず、そのため紫髪は忌み色として扱われることがある。また、神殿で神の洗礼を受けることができない。 なお、魔族たちは転生者を「魔王の卵」と認識して接触してくる。黄肌魔族は転生者の勇者に扮したサトゥーの非常識な強さを目の当たりにして、「孵化している」「雛」という言葉を残している。これはユニークスキルの過剰使用で魂の器を壊してしまった転生者が魔王になってしまうことに由来する。 魔王 およそ66年周期で現れる魔族の王。種子である転生者が負の感情に流されて変化した存在で、「ユニークスキル」を有し無詠唱魔法を使える。時に勇者をも倒すほどに強力な魔王も現れるが、それほどの者でも竜には敵わない。単独で戦う者もいれば、魔物の軍勢や亜人、人族を率いていた者もいたとされる。 元は転生者で、ユニークスキルの過剰使用により「魂の器」が修復不能なほど壊れて元に戻らなくなった者を「魔王」という。理性を保ったまま魔王になるのはかなりの変わり種で、大抵は暴走を始める。死にかけの大怪我、病気で死ぬ間際、果てには鬱で魔王化した例もあり、魔王化を防ぐ最良の手段は心身を健やかに保ち、レベルを上げて基礎能力を上げることとされる。また、何らかの手段で「神の欠片」を移植された生命体は、通常の転生者より魔王化するリスクが高まる。 多くの人間にとっては災厄でしかないが、逆に魔王を信奉する団体もあり、彼らは「自由」を冠する組織を名乗る。オーユゴック公爵領に潜伏していた「自由の翼」は、公爵三男や前伯爵といった貴族を含む300名もの人員を抱えていたが、魔王復活の儀式に参加した者は「黄金の猪王」によって皆殺しにされ、残党も公爵によって一斉摘発された。また、大陸西部には「自由の光」という組織が蔓延っている。一方で王都には「自由の風」という名前の似た組織があるが、やっていることはしょうもないイタズラ程度のお気楽集団で、特に警戒もされていない。魔王の季節 魔王が蘇るとされる66年周期のこと。この時期に合わせて勇者召喚が行われ、準備期間を考慮して魔王の復活予想時期から数年前に召喚して訓練を積む。 さらに600年以上の周期で魔王が大量に発生する周期があり、「大魔王の季節」「大乱の世」等と呼ばれることもある。サガ帝国の初代勇者の時代や王祖ヤマトの時代がこれに当たるとされる。現代もその周期に入っているとのことで、「シガ王国の公都とセリビーラ、ヨウォーク王国、パリオン神国、鼠人族首長国、鼬帝国、他大陸」の7箇所での魔王復活の神託が神殿から降りている。
※この「異世界人関連」の解説は、「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の解説の一部です。
「異世界人関連」を含む「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事については、「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の概要を参照ください。
- 異世界人関連のページへのリンク