王葉工業高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:44 UTC 版)
強豪高の1つ。雲類鷲を中心とした高さと力で相手を圧倒するバレーをモットーとする。昨年、予選2位で本大会に出場した。 雲類鷲 叡(うるわし あきら) 王葉工業高校バレーボール部1年。背番号1。身長195センチメートル、体重95キログラムという恵まれた体格と優れた運動能力を持つ。大財閥の令息で武芸全てに秀でており、勉学や音楽の才能もある。一方で、完全なる実力主義者でもあり、気に入らない相手を力でねじ伏せるなど危険な部分も持つ。 登場当初は、先輩部員であっても顎で使い、自分の好きなことしか手を付けない身勝手さが目立っていた。しかし、豊瀬高校との戦い、そして敷の変化もあり、次第に協調性が芽生え、高い自尊心と実力を兼ね備えたエースへと成長する。後に敷の助言で黒髪に直し、性格も大人しくなったが、敷の方が不良に逆戻りしてしまったため、彼に手を焼いている。 上屋 敷(かみや しき) 王葉工業高校バレーボール部1年。背番号14。雲類鷲家の使用人。元々は両親と暮らしていたが、突如として父母が借金を理由に失踪、食糧が尽き飢えに苦しんだ結果、万引きし警察に身柄を確保された。その後、両親は雲類鷲家によって海外に高跳びしていた所を確保される。その際、両親を匿ったが、その甲斐虚しく逆恨みされた父から不当な暴力を振るわれたことで、叡の計らいにより雲類鷲家に仕えることになった。 その後叡の通う私立中学に転校するが、他人との能力差のため孤立しそうになった叡を助けようと、また万能の叡に見合った人物になろうとして、必死に文武に励んだ努力家の一面もある。 元々、叡とは子供のころから仲が良く、悪ガキ同士の仲間意識も持っていたが、雲類鷲家に仕えたことを契機に、執事のような立ち位置となる。その後も常に叡の後ろに立って行動し、プレー中も我を出すことはなかった。しかし対豊瀬高校戦にて一人苦しみベンチに下がった叡の姿を見て、自らの立場に疑問を抱く。叡との対等な関係を望む自分に気づき、主体的なプレーをみせるようになる。そして雲類鷲を「叡」と呼び捨ててコートに戻るよう檄を飛ばす。 叡と並ぶための努力の成果とはいえ、バレーの腕は本物。身長194センチメートル、体重84キログラムの恵まれた体格と相まって、松方からは「雲類鷲に匹敵するポテンシャル」、チームメイトの王からは「主役になれる器」と称されている。 王 欽鳳(ワン キンホウ) 王葉工業高校バレーボール部2年。背番号2。セッター。身長201センチメートル、体重98キログラムを誇る中国人留学生。日本語も堪能で、「とーりっチス」を知っているなどかなり日本になじんでいる。高速コンビネーションを含め様々な戦略を駆使して勝利をつかむことを好むため、エース一本に頼る監督との価値観とは若干の齟齬がある。 三船蛾次郎(みふね がじろう) 王葉工業高校バレーボール部3年で背番号4のキャプテン。身長189センチ。前年の春高バレーのベストスパイカーであったが監督の意向に逆らえず、雲類鷲のワンマンチームであることに甘んじて雑用まがいのことまでさせられていた。 有働 充(うどう みつる) 王葉工業高校バレーボール部3年。ポジションはミドルブロッカー。顔が四角く、眉が太いのが特徴。 有働 実(うどう みのる) 王葉工業高校バレーボール部2年。ポジションはウイングスパイカー。 雲類鷲叡がすべての中心になっているチーム作りに疑問を持っており、雲類鷲の自己中心的な行動に異を唱えることがある。顔が長めなのが特徴。 四家 巴(しけ ともえ) 王葉工業高校バレーボール部2年。ポジションはリベロ。 雲類鷲叡を中心としたチームの中でも、特に雲類鷲にすり寄っている小物。先輩ながら雲類鷲に敬語を使い、揉み手をしながらすり寄る仕草を見せる。 砂川 出(すながわ いずる) 王葉工業高校バレーボール部2年。ポジションはセッター。豊瀬戦の前半途中から後半途中まで出場。あくまで王 欽鳳が正セッターのため、砂川は控え選手であるが、 王が監督の意にそぐわない行動をしたため、代わりに試合に出場することとなった。何かにつけて雲類鷲叡の実力を自慢するが、砂川本人には特に見せ場はない。 大牟田 春吉(おおむた はるきち) 王葉工業高校監督。元は代表チームのセッターで、しかも日本で唯一の金メダリストメンバーであったため、山縣が一目も二目も置いているバレーの神様。絶対的なエースはチームに不可欠という考えを持っており、そのため、他の部員の不満を余所に、傲岸不遜な雲類鷲をチームの中心に据えている。
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