独特の用法とは? わかりやすく解説

独特の用法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 22:24 UTC 版)

北海道方言」の記事における「独特の用法」の解説

語形自体共通語同じだが、用法異なるものを挙げる札幌都市圏以外の地域では、道外すなわち本州以南俗に内地」と表現する正確に北海道共通法1条規定され内地含まれているため、官公庁報道教育現場などでは「道外」という表現使用し続けていたのだが、一般に浸透しなかった。一方札幌都市圏では明治6年1873年6月北海道開拓使による使用禁止通達以降使用されなくなり長らく本州」という言い回し使われていた。しかし、高度成長期以降道内各地から出稼ぎ移住者(主にブルーカラー)が増えたため、札幌都市圏でも使用者散見されるようになった。これらの経緯から、札幌都市圏では内地という表現ブルーカラー階層言葉という認識が強い。ただ、札幌都市圏文化道内各地に広まるにつれ、近年では非札幌都市圏でも若年層世代では使われなくなりつつある。なお、この「内地」は沖縄でも同様の用法(「沖縄県外」の意味)で使用されている。(80歳代中頃以降高齢者大半) 「大して」を「たいした」とも言う。また、共通語では「大して」の後には否定表現が続くが、北海道方言では肯定表現続けることもある。「あのホラー映画大した怖くないしょ」 「手袋をはく」と表現する共通語においての「ズボンをはく」と同じ)。これは「防寒用の大きな手袋をつけるから『はめる』という、装飾の手袋に対す感覚と違うから」「毎日着用するものであることから『はめる』ような非日常的さを感じさせる表現合わないから」などの説があるが、道外各地でも使用者散見されることから、ただの古い共通語表現という説が有力である。 「走って歩く」。「車で〜」や(小さな子供に対して)「そこら辺、〜な」という風に用いる。この場合の「歩く」は、「回る」「特に目的もなく周囲ふらつく」などという古語の「ありく」の名残という説が有力である。 「かじられると言う表現ニュアンスの差がある。道外では「がりがり削り取られる」という状況連想するが、道内では単純にかまれる」とほぼ同義である。 「かまど持つ」は結婚して一家の主となること。 「ゴミ投げる」は、共通語では「ゴミ不法投棄する」もしくは文字通りゴミをほうる」という意味であるが、基本的には「ゴミを(正規の手段で)捨てる」と同義考えて差し支えない。ただし「ごみを捨てる(処分する)」という以外に「ゴミゴミ置き場一時的に置く(処分まではしない)」、「小さなゴミは『捨てる』、大きなゴミは『投げる』」、共通語同様「ゴミをそこらにポイと捨てる(不法投棄する)」などと、使用者によってニュアンス用法微妙に異なりトラブル元になることもある。 「こわい」は、「とても疲れた、だるい」という意味で、「怖い」(恐ろしい)ではない。 「どける」は共通語では物を目的語に取る他動詞だが、北海道方言では自動詞として用いられる。「ちょっとどけて」は相手に道を空けてほしいことを示す。

※この「独特の用法」の解説は、「北海道方言」の解説の一部です。
「独特の用法」を含む「北海道方言」の記事については、「北海道方言」の概要を参照ください。

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