否定表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 07:20 UTC 版)
打ち消しには「ヘン」と「ン」を用いる。また過去を表すのに「ズ」も用いる。例:行かへん(行かない)、かまへん(構わない)、行かずや(行かなかった)、寄らずや(よらなかった)。短い動詞には「見やへん(見ない)」「せやしまへん(しやしません)」など、繋ぎの音が入る。 「来ない」は基本的には「コン」だが「コヤヘン」「ケーヘン」もあり、使用頻度の高い「コーヘン」は大阪弁の影響から生じた所謂新方言である。 「無い」という言葉は形容詞としてのみ使われ、「ノーナル(無くなる)」「ナケラコマル(無ければ困る)」の様に言う。 現在ではあまり見なくなったが、一段動詞の五段化も併用されていた。例:見ん→見らん(見ない)、来ん→来らん(こない)。
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否定表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 03:01 UTC 版)
宜蘭クレオールの否定辞には-nayと-ngがある。それぞれ次のように用いられている(簡・真田2011)。 (9) kyo no asa walaxsinay / *walaxsang. (今朝、雨が降らなかった。) (10)kino samuysinay / *samuysang. (昨日は寒くなかった。) (11)ima walaxsinay / *walaxsang. (今は雨が降っていない。) (12)ima samuysinay / *samuysang. (今は寒くない。) (13)kyo *walaxsinay / walaxsang rasye. (今日は雨が降らないだろう。) (14)asta *samuysinay / samuysang rasye. (明日は寒くないだろう。) これらの用例には、 -nay:-ng=「過去」「現在」(「既然」):「未来」(「未然」) といった、使い分けに関する相補的分布が存在する。 宜蘭クレオールでは、基層言語であるアタヤル語の「既然法」「未然法」といった範疇のなかに上層言語(語彙供給言語)である日本語の否定辞「ナイ」と「ン」の2形式が取り込まれ、「発話以前(既然)の事態・行為」と「発話以後(未然)の事態・行為」を、それぞれ-nayと-ngによって弁別して描写するといった新しい体系化が出来上がっているのである。なお、-nayは日本語の標準語形「ナイ」由来、-ngは地域方言形「ン」由来である(簡・真田2011)。
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否定表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 06:00 UTC 版)
「〜ない」にあたる否定表現には「〜ん」を使う。過去の否定には「行かざった」のように「ざった」を使うが、現在は「行かんかった」のような「んかった」に変わりつつある。
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