独特の投球フォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:30 UTC 版)
様々なコーチが実務レベルで岡島の特異なフォームを矯正・修正しようと取り組んだが、結局フォームの改造は成功しなかった。その後、投手コーチに就任した鹿取義隆は岡島のフォームを「子供の頃、石ころを投げていたときからのフォームだ。今更変えられないし、彼にとって一番いい投げ方」と評し、悪いコントロールの原因とされたフォームのまま才能を伸ばす方針を取った。結果、球を投げる瞬間に腕をできるだけ地面と垂直の位置にするリリースポイントのコツを掴み、変則投手として大成した。 福本豊は「あっち向いてホイ投法やね」、元チームメイトのJ.C.ロメロは「彼は自動操縦だな (He's on autopilot, man.)」、アレックス・コーラは「彼の目は首についている (His eyes are in his neck.)」と言っている。星野仙一は「あんな投げ方でよくストライクが入るね」、巨人時代の元監督・堀内恒夫は「子供は真似しちゃいけません」と解説で発言している。角盈男は「打者からするとどこに飛んでくるかわからない、ぶつけられるかもしれない、恐怖心を煽るフォーム」と指摘している。ボストン・レッドソックス監督のテリー・フランコーナは、「あんな投げ方でコントロールできるのか?」と聞きそびれているうちに、本人が実績を残し聞くに聞けなくなったという。ジェイソン・バリテックは、SHEILAからのインタビューで「岡島(秀樹)さんみたいな(独特な)投げ方って捕球しにくくない?」という質問に対して、「大丈夫だよ、ミットめがけて投げているから(笑)」とコメントした。 岡島の他にも元プロ野球選手の八木智哉や榎下陽大、前川克彦、吉田修司が同じような投法を用いていた。 2010年にはアメリカのスポーツ専門サイトのブリーチャー・リポートが選出する『メジャーリーグ史に残る個性的なフォーム』で第4位(現役選手では1位)にランクインした。
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