独特な羽色の変化とは? わかりやすく解説

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独特な羽色の変化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:57 UTC 版)

トキ」の記事における「独特な羽色の変化」の解説

トキ繁殖期の前、1月下旬から粉末状の物質分泌し、これを水浴びの後などに体に擦りつけ、自ら「繁殖羽」の黒色着色する着色2月下旬から3月中旬頃に完了するが、こすり付ける行動8月に入る頃まで続けられる。それをやめると、羽の色も次第に元の白色に戻る。このようなトキ羽色変色方法極めて珍しくこれまで確認されていた羽色変化換羽磨耗退色脂肪分による着色など)のいずれとも異なる。この原理解明されるのは20世紀後半入ってからのことであり、詳細について未だに分かっていないことも多い。 トキ羽色には白色のものと灰色のものがあること自体は、古くから知られていた。江戸時代後期の『啓蒙禽譜』では、「トキ」の横に「脊黒トキ」の名で繁殖期背面が黒い姿を描いている。1835年にテミンクによって学名付されたが、その後1872年デビットによって中国見られ灰色トキ別種の "Ibis sinensis" と命名されている。デビットその5年後の1877年に、M・E・オウスタレとの共著の中で、オウスタレの見解に従って灰色型」のトキ変種であるとし、"Ibis nippon var. sinensis" と改めたが、いずれにせよ19世紀後半から20世紀半ばまでは「白色型」と「灰色型」が存在するという見方主流であった1920年にはハータートにより、中国秦嶺朝鮮半島日本トキが「白色型」で、ロシアウスリー地方トキが「灰色型」との学説提唱され、ラ・タウチェ、黒田長礼水野馨、山階芳麿なども同様の報告出したトキ羽色が変わるという説は、佐藤春雄1957年発表した仮説内田康夫1970年研究などが発表される至って、ようやく学会から認められるようになった。実は1891年にM・ベレゾフスキーによって繁殖羽の変色であるという説が既に発表されていたが、それまで注目されることもなかったようである。

※この「独特な羽色の変化」の解説は、「トキ」の解説の一部です。
「独特な羽色の変化」を含む「トキ」の記事については、「トキ」の概要を参照ください。

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