流れ暴魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:18 UTC 版)
「高速戦隊ターボレンジャー」の記事における「流れ暴魔」の解説
読みは「ながれぼうま」。 人間と暴魔の間に生を受けた混血の者。人でも暴魔でもないことから両種族からも受け入れられずに迫害の対象にある。ゆえに少数であり、同族である流れ暴魔と出会う確率は限りなく低いらしい。 ヤミマルとキリカの衣装は、準備稿では歌舞伎の衣装を彷彿とさせる和のテイストを入れたスタイルも検討されていた。 流れ暴魔ヤミマル / 流星 光(ながれぼし ひかる) 「さすらい転校生・流星光」として、武蔵野学園に転校してきた流れ暴魔。力をライバル視している。 俊介曰く「気障な奴」。ハンカチと学ランの背中には流れ星の刺繍がある。異性に人気があり、学校で逆立ちでピアノを演奏していた際には多くの女子生徒が群がっていた。 2万年間、人間と暴魔双方から蔑まれてきた過去を持ち、どちらも憎悪しているため双方を滅ぼして地球の覇権を掌握し、流れ暴魔だけの世界を創ろうという野望を抱く。ラゴーンが復活するまで、暴魔を実質的に支配する。 流星剣、流星銃、ヤミ手裏剣、ヤミヤリ、ヤミガマ、ヤミユミ、ヤミオノ、ヤミ棍棒、ヤミナイフなどの多彩な武器を持つ。必殺技は「ヤミマル流星剣」であり、第26話では「ヤミマル分身剣」を繰り出した。暴魔再生巨大化光線は、初めは口笛とともに肩に現れるヤミクモから放っていたが、強化後は兜の角と額から放つようになった。第32話以降は自身が封印を解いた暴魔蝙蝠ドラグラスに騎乗する。 ラストにかけてキリカが改心し、ヤミクモ・ドラグラスが次々と倒され、仲間を全て失っても野心を捨てず、暴魔城に乗り込むがネオラゴーンに敗れる。ネオラゴーン消滅後、暴魔城がターボビルダーに襲い掛かると、ターボレンジャーたちや太宰博士、シーロン・山口先生の呼びかけにも「もはや生きる価値の無い男」と耳を貸さず暴魔城を道連れに死のうとするが、レッドの「月影さんを一人にする気か!?」という叫びにたじろぎ、そのキリカから出された赤い糸によってキリカに救われる。そして小夜子とともに人として生きる道を見つけ、卒業式の日にターボレンジャーに赤い糸だけではなく見えない糸で結ばれていることに気づき、命と心を救われたことに感謝しながら別れを告げて旅立って行った。デザインは土蜘蛛から発想してクモをモチーフとしている。強化後のデザインは、敵側が暗いという指摘があったことからキリカの登場にあわせて明るい色にリニューアルされた。 ヤミマルの武器はペアを組む暴魔獣がゴルフのキャディのように渡すという設定であったが、暴魔獣の登場予定がなくなり武器の設定だけが残った。この暴魔獣の案は後にヤミクモボーマとして再デザインされた。 流れ暴魔キリカ / 月影 小夜子(つきかげ さよこ) 力たちのクラスメートで、自身の素性を知らないまま人間界で18年間ドクロ怪人に育てられ、人間として生きてきた。力に好意を抱いていたこともある。しかし、18歳の誕生日にヤミマルによって流れ暴魔として覚醒し、以後ヤミマルと行動をともにする。 武器はスカーレットビームを放つ月光剣とリングナイフ。暴魔再生巨大化光線はリングナイフから放つ。 ヤミマルとは小指と小指が赤い糸で結ばれており、その糸を使ってラゴーンとレッドターボを結界の中に閉じ込め闘わせたこともある。終盤において、自らの出生の秘密を知り、ヤミマルより一足早く改心した。当初はもっと扱いが小さくなる予定だったらしいが、森下がキリカの役者として抜擢されたため、メインキャラになったという。また、キリカのコスチュームの初期案には、ヤミマルの初期コスチュームに準じたデザインのものもあった。 デザインイメージは森高千里。衣装はセーラー服をモチーフとしているが、ラフデザインではウェイトレス風のものも存在した。 流れ暴魔カシム 第47話・第48話に登場。ターボレンジャーとの闘いの果てに力を失ったヤミマルとキリカを助けた「流れ暴魔」。 2万年前に美しい人間の娘に救われ、その娘と子供を儲けた暴魔獣キメンボーマの話を2人とターボレンジャーにする。最期はヤミマルたちに戦いをやめさせようとするが、逆に崖から突き落とされ、駆けつけた力たちに自らの正体(キメンボーマ)を明かし、流れ暴魔は平和を愛する種族だと説き、さらに2万年大切に持っていたロケット(ある女性の写真が収められている)を彼らに託して死亡した。なお、キリカはロケットの女性とキメンボーマの娘で、娘がこの事実を知ってショックを受けるとまずいと考えたため、キメンボーマはこの事実を死の間際まで伏せていた。
※この「流れ暴魔」の解説は、「高速戦隊ターボレンジャー」の解説の一部です。
「流れ暴魔」を含む「高速戦隊ターボレンジャー」の記事については、「高速戦隊ターボレンジャー」の概要を参照ください。
- 流れ暴魔のページへのリンク